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新井邦宏氏の言いたい放題 第16回

勝ち組Bさん

常識的には、運用の世界はその時々の金利水準との比較感で考えます。

 なぜなら、何もしなくとも、つまりリスクを取らなくとも、銀行預金のように原則減らないものが基本となり、株式等で運用すると言うことは、少なくともそれ以上のパフォーマンスがなければ意味がないからです。
話は簡単で、株式投資を行って大損をする人は、最初からやらない方が良いという結論になります。やはり、常識の線に即したバランス感覚が求められます。

また、常識的には、運用資産の額が大きくなるほど、それは何千億円、何兆円という意味で、驚異的なパフォーマンスを上げることは難しくなります。
1年で、10万円を20万円にすれば、100%のパフォーマンスです。しかし、何十兆円もある年金などは、年5.5%を回すのにアップアップの状態です。
ある意味、様々な制約があるから仕方ないのかもしれませんが、個人の場合、自分で自分の運用資産を大きなリスクにさらすのは自分が納得すれば良いことです。だから、小さな資金の方が時としてパフォーマンスが良くなります。

もう一つ、常識的には我々投資家は、年何パーセントという、年率で考えます。当然、所有期間利回りなどの概念はありますが、これが世の中の常識です。
常識的には、年間10%でも30%でも、それはそれなりに凄いことです。なぜなら、現在の短期金利、つまりリスク・フリー・レートは1%にも満たないのですから。

それなのに、投資家は100万円のベースで、楽して年20%で回そうとか、100万円を1億円にしようとか、そのような馬鹿げたことばかり考えます。

それはできないことではありません。世の中にはそれを達成している人がたくさんいます。
私は、よくセミナーで話の種として、100円の銘柄が200円に、400円の銘柄が800円にと、何でもよいから2倍になる銘柄の例を前提にして100万円を1億円にする話をします。
100万円あれば信用取引でその3倍の取引、つまり300万円の取引ができます。これで100円の銘柄を目一杯買えば3万株。それが200円に値上がりすると利益は300万円。つまり、当初の100万円に加え400万円になります。

2回目は、この400万円をベースに、その3倍の1200万円分、400円の銘柄を買ってそれが800円になれば、利益は1200万円で、この400万円を加えて1600万円。
このように、あと2回同じようなことを繰り返すと、4回成功した暁には2億5600万円になります。
要は、常にすべての資金で、売買し、いくらでも良いので買った銘柄が2倍になればよい訳です。

多くの投資家は、これを間髪入れずに行うので、資金が大きくなってからどこかで嵌ります。それでも巧く成功した人が1億円プレーヤーになるわけです。
月足の日経平均のチャートを見ると、バブル崩壊後、92年、95年、98年、そして03年と、現実的買い場は4回しかありません。つまり4年に1回程度。
何も連続してフルレバレッジで売買しなくとも、一生のうちに4回当てるつもりで掛かればさほど難しいことではないのかもしれません。

試しに、株の達人の個別銘柄を見渡して、上記4年の安値圏から個別銘柄がどのくらい上昇しているかを確認してみてください。
一見簡単そうな話ですが、このようにフルレバレッジで売買している投資家には、大きな損を出す方をよく見かけます。事後的にはよくわかる動きであっても、その先が判らない相場では、なかなか思い通りにならないからです。
また、フルレバレッジの最中、比較的僅かなアゲンストの動きで追証が発生するからです。元々資金がないわけですから、大きな金額になってから追証を入れることができないのです。

資金が、1000万円が300万円になったかと思うと、いつの間にか3000万円になり、しかし、その後再び1000万円を割り込むなど、資金の変動が大きすぎ、最後にはどこかで特別売り気配などで逃げることができなくなって破綻します。

ハラハラドキドキ、生きている証を得たいならそれでもかまいません。売買することが目的であるならそれも良いでしょう。
しかし、運用資産を自分が目標とするまで増やすのに、一攫千金的発想で良いのでしょうか?

Bさんは、このような投資家を数多く見てきた人です。

金利が1%だったら、100万円は1年後には101万円、1000万円は1010万円にしかなりません。これが世の中の常識。
しかし、Bさんは専業トレーダー。毎日売買を行えます。資金を1年間寝かせる必要はありません。

Bさんは、無理な売買をすれば100万円が1億円を超えることは判っていますが、それで破綻した投資家も数多く見てきました。また、何億円あっても、今まで永遠と行われてきたやり方では、破綻する可能性があることも熟知しています。

そこでBさんが考えたのは、1%の常識です。

まず、考え方を説明しておきましょう。

100万円をベースに、あるいは1000万円をベースに、毎日運用資産の1%を目標に、デイトレードで利益を積みますことを考えます。
表を見て分かるように、当初100万円の1%は1万円。これが1営業日数目の目標です。
細かい端数は省いてあります。2営業日目も1万円。
つまり、年1%という概念を、1日に圧縮しているのです。

世間の常識では、100万円を年1%で複利運用し続けると、10年で110万円、40年で149万円になります。200万円になるのに70年。しかし、ほとんどの人はもう存在しません。
しかし、これを1日に圧縮して考えると、40営業日で149万円、これは2ヶ月、70営業日で201万円、これは3ヶ月半のことです。

仮に、1年を250営業日とすれば、当初の100万円は1203万円に、1000万円は1億2032万円に計算上はなります。
つまり、100万円は1年後に1203万円に、そして2年後に1億円を超える金額になるのが紙上の空論です。

最近、巷では1000万円程度から売買を始め、1億円を超える金額にしたという投資家が山のようにでています。それも1年から3年くらいの間でその金額を達成しています。方や、何年も売買しているのに、運用資産が減少し続けている投資家が水面下の氷山のようにたくさんいます。

みなさんは、このことをどのように考えるでしょうか?
このBさんの考え方には、まだ様々な考え方が凝縮されているようです。表を見ながらいろいろ考えてみてください。

 Bさんの1%の常識(PDF)※ぜひ印刷してご覧ください。

多くの投資家は常に一攫千金を夢見ます。その為、自分の運用資産の額に対して、過剰なリスクを取るようになります。そして、多くの投資家はそれで資産を失います。
世の中には、やってやれないことはないにしろ、やはり常識の線というものがあります。目標も達成可能な目標でなければ、どこかに無理が行き、最後はそれ故に破綻するようになります。

Bさんは、一日の目標をその時の運用資産額の1%にしてあります。
ここでは100万円と1000万円という説明用の数字を使っていますが、運用の世界では運用資産が多くなると、いろいろと運用はやりやすくなります。

また、運用資産が100万円であっても、現実には信用取引を使えばその約3倍である300万円まで建て玉が可能となります。ここでは、それも考慮に入れています。
つまり、当初の100万円で1万円を稼ぎ出す時には、300万円までの建て玉で1万円を稼げば良いと言うことになります。

1万円という金額は、簡単に言えば200円の銘柄を1万株買い、手数料を抜いて2円も抜けばよいことになります。5000株であれば3円。
ネットの手数料なので、このようなロット、つまり1ティックで手数料抜けとなるロットで行うことが重要です。
これが1000株とかになれば、仮に日計りで3150円のコストが掛かるならば、それを抜くだけで4円取らなければなりません。
しかし、200円に対する4円というのは2%にもなり、そこから1万円分である10円取るとなると、一日で14円も必要でこれは7%以上の変動にあたり、現実問題として効率が悪すぎます。

つまり、1万株で1ティック抜けば、1万円には足りないにしろ6850円の利益になるということがミソなのです。
そして、狙いは2ティック。勿論、まだ損失の話はしていません。

そう考えれば、その日動いている銘柄を朝の寄りつきから狙っていけばいいですよね。値上がり銘柄を見れば、始値から高値までかなりの値幅があることが分かるでしょう。
また、チャート(ローソク足)を見れば、買いから入っても売りから入っても、その程度は狙えることになりませんか?

年間の目標が計画表で決まっているので、最初はたった1万円、されど1万円なのです。何より、短期金利の水準が1%であれば、1日にしての1万円は年間の金利に匹敵することを忘れてはなりません。

そして、この計画通りことが運べば、1年後には1203万円になることを忘れてはなりません。そして2年後には1億2000万円を超えます。

最近は、日足のリアルタイム以外に、マルチチャートで分足のチャートが使えます。
相場のテクニカル分析は、月足も週足も日足も、そして分足でも同じことです。分足を使うと言うことは、この何円かの動きを確実に収益化するためです。そして、損失も可能な限り小さくできます。

つまり、ネット取引など非常に安い手数料体系を使えるようになったことがこのことを可能にしているのです。
(注意しておきますが、私はファンドマネジャー出身ですから、運用の常識というものがよくわかった上でこれを書いています。
総じて、年間2割もパフォーマンスを出せれば、それは非常に凄いことです。そして、みなさんをデイトレーディングの世界に引き込むつもりもありません。)

Bさんは専業です。毎日、それも一日に何度も売買を繰り返し、ここで言う1万円の利益を積みますことができます。
つまり、通常の1年の常識を250営業日で250年と同じ意味合いを持たせ、さらに一日のうちで何年分と同じ利益を出します。

間違わないでいただきたいのは、すべての売買で利益を出していると言うことではないことです。負けることも当然あり、損切りを励行しています。その結果としての1万円という意味です。

相場をやっている方なら判りますが、ザラバではほんの数分間で何十円も動くことがあります。そうすると1円や2円でいいと思っていても、10円や20円取れてしまうこともあります。

Aさんも225先物で200円取りに行きますが、最近は動かないにしろ、とれる時は200円以上の値幅が楽にとれます。Bさんもそれと同じです。
10円取れてしまえば、それは10営業日までの利益を確保したことになり、20円取れれば18営業日までの目標を達成したことと同じです。
逆に考えれば、その状態からは102万円まで18万円ちかくマイナスになってもよいという余裕が生まれます。

概ね判ってきたことでしょうが、2円で良いと思っていれば、朝の寄りつきから高い銘柄、つまり株の達人であれば、リアルタイムの設定で値上がり上位のランキングにあがってきた銘柄の上位のものを買えば、それらが今日は高いと考える複数の投資家たちが同じように買いを入れるため、それで勝負が成り立ちます。

ここでは「陽線」の原理を買っているのです。陽線とは、朝の寄りつきから高いことを言います。
そして、多くの投資家がそう思い、そして実際に買いを入れるので、そのような銘柄はその日値上がり上位に位置します。
元々、運用資産の1%増加が目標なので、手数料込みで2ティックも良いと思うからこそ、これが成り立つのです。それがいつもストップ高をとらなければならないなら、それは当初から無謀と言わざるを得ません。

これまでは1日あたりの話でしたが、仕事がある方々でも、同じように考えるなら、表に示したように1週間や1ヶ月で目標金額を達成するように、スイングトレードで考えればよいことになります。

100万円の運用額で、信用取引を使って300万円。それで1週間で5万円を狙いにいきます。これは、1万株で手数料を入れて約6円。
1ヶ月で22万円を狙うなら、1万株で約23円です。しかし、これとて1回でとる必要はありません。1ヶ月もあるので何回かに分けても構わないのです。

結局、大きくとろうとして結果大きなマイナスになるより、ここの売買では小さくとも、その分確実に利益を積みまして、結果、計画通りに事が運べば、世間常識とは大きくかけ離れた利益になるのとでは、どちらが良いのでしょうか?
そして、これだけの値幅をとるのであれば、株の達人やマルチチャートを使い、それができないでしょうか。

これまでの説明は100万円をベースにしたものです。これでは、1年後に1203万円になることが判ります。
しかし、Bさんは専業です。当初、1日に1万円稼ぎ、1週間で5万円、1ヶ月で22万円稼いでもこれでは生活できません。

そういえば、Aさんも1ヶ月の目標を200万円程度にしていました。
これは、サラリーマンと異なり、毎月決まった確定収入が入るわけでもなし、また、退職金や年金の保証がなくなることを加味してのものでした。

表には、1000万円をベースにしたものも掲載してあります。同様に1%ずつの積み重ねを行うと、1年後には1億2032万円になります。

計算上こうなっても、専業であるBさんは生活費等々を落とさなければなりません。
表では、1週目が51万円、2週目が54万円、3週目が56万円、4週目が59万円、そして1ヶ月目が220万円。ここから生活費を落としたものが、翌月スタートの運用資産です。

よく、単純にこれから老後までの資金計画を立てる方がおりますが、人間が生活する上で、家や車の購入、時としてその修繕費、また子供の学資など、さまざまな出費があるものです。
計画の段階で、実際に達成できないものを作成すると、それはどこかで破綻することになります。毎月200万円程度しか売れないものを、上司から2000万円売ってこいと言われても、無理があります。

私の周辺には、専業としてやっていこうと考える人たちが集まってきますが、専業でやるにはそれなりの初期投資資金が必要です。
もちろん、Bさんはもっともっと多くの資金を持っているので、この1000万円の例で示したように、最低の生活を送るにはなんら問題もない状態です。これはAさんとて同じこと。

たとえば、当初運用資産が3000万円で、1日の目標を1%ではなく、0.5%に落としても、1日目は15万円、1週間では76万円、1ヶ月では315万円になり、これで生活するには十分でしょう。
もちろん、この数字は3000万円を使った現物取引でも達成は可能であり、信用取引ではその3倍、約9000万円が使えます。

あとは、これだけの目標をどのように達成するか、そのやり方です。

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