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初心者のためのテクニカル分析【保存版】:月足チャートの重要性2

このコンテンツは、過去に行った集中連載をお客様の多数のリクエストにより再掲載したものです。
チャート分析をする上で欠かせないチャートの見方の基礎の基礎ですので、チャート画像は少し古いですが、「チャート分析は初めて」という方など、チャート分析の基礎を知りたい方には大変有効なコンテンツです。
初心者の方は特に熟読されることをオススメします。
その他オススメコンテンツ  →買い時・売り時必勝パターン  →チャート分析のための指標の見方・使い方

下降トレンドとは

株価の基調を長期(月足)・中期(週足)・短期(日足)に分けて説明されることがよくあります。
トレンドは長期の株価の動きから判断しますが、その中で月足チャートで60ヶ月移動平均線の方向性からトレンドの判定をいたします。

60ヶ月移動平均線が下向きの状態を続けていて株価が60ヶ月移動平均線以上を天井圏として、60ヶ月移動平均線を下回って推移している動きを長期下降トレンドと判断します。
また株価の動きの範囲を見る上で分かりやすい様に、60ヶ月移動平均線を上下に+50%から-50%の幅で移動平均線をずらして株価の動きに合わせて表示します。ずらして表示することで株価を分析する上で、株価の位置がより分かりやすくなります。

長期下降トレンドの底値圏と天井圏と基調分析の見方を説明いたします。

長期下降トレンドの上昇期間は1年から2年が目安

5401・新日本製鐵の月足チャートでは90年以降の底値は60ヶ月移動平均線-50%ラインで底入れしています。92年8月に229円で下げ止まった位置は60ヶ月移動平均線-50%ラインで下げ止まっています。
95年7月は60ヶ月移動平均線-30%ラインでした。98年は、92年同様に60ヶ月移動平均線-50%ラインで146円で底入れしています。

2001年10月は60ヶ月移動平均線-30%ライン以下で-50%ラインに達し下げ止まっています。この様に下降トレンドは60ヶ月移動平均線-30%ライン以下から-50%ラインを底値位置として下げ止まる動きです。
ここを目安に底入れし反発に転じます。高値圏は60ヶ月移動平均線を上値抵抗線にして天井圏と見る位置です。この様に-50%ラインを底値位置にして、60ヶ月移動平均線を高値の上値目途とする株価の動きを下降トレンドと判断します。
高値圏は60ヶ月移動平均線を上回ることもありますが、高値警戒ゾーンと判断しますが、この前後の位置で6ヶ月移動平均線を下回ったら下降転換したと判断します。

-30%ラインから-50%ラインの範囲で6ヶ月移動平均線を上回ったら上昇転換と見ます。
6ヶ月移動平均線を下回っている間は下降相場継続中で上昇転換したとは見ません。60ヶ月移動平均線が上向きになるまでは下降トレンドは継続中と判断します。
下降トレンドの上昇期間は短く、92年8月から94年11月の約2年2ヶ月、98年1月から99年8月までの1年半が長く、後は1年程度です。この様に下降トレンド株は60ヶ月移動平均線の位置を上値抵抗線とします。

週足、日足では、この様な上値目途が分かりません。
60ヶ月移動平均線で下げ相場に転ずる株価の動きは下降トレンドと判断します。
下降トレンドチャート

5401・新日本製鐵の月足チャートでは、92年8月に229円で底入れしてから93年4月に420円の高値を付けた位置は60ヶ月移動平均線の位置でした。下降トレンド株の動きは60ヶ月移動平均線-50%ラインを底値ゾーンの位置とします。

92年の底値から上昇してからの底値反転位置を見ると、98年1月に146円で下げ止まった位置は価格は違うものの60ヶ月移動平均線-50%ラインです。95年7月の下げ止まった位置は60ヶ月移動平均線-30%ラインです。
下降トレンドでは60ヶ月移動平均線-30%ラインから-50%ラインで下げ止まり、下げ止まりから6ヶ月移動平均線を上回ったら上昇転換したと見る基調転換のポイントです。
その後、6ヶ月移動平均線を上回って株価が上昇している期間は上昇基調です。天井圏は60ヶ月移動平均線前後に達したら高値警戒ゾーンと見る位置です。

高値ゾーンの位置で6ヶ月移動平均線を下回ったら下降転換と判断します。下降転換してから6ヶ月移動平均線を下回っている間は下降相場と見る時期です。
93年4月に420円の高値を付けた後、ボックスを続けていましたが、94年12月に6ヶ月移動平均線を下回りました。下降転換したポイントです。 上昇トレンド、下降トレンドの株価の反転ポイントは、この様に見て判断していきます。

下段に表示している9ヶ月SRV-K・Dは株価の天井圏、底値圏を0から100までの範囲で現します。通常の底値圏の範囲は20ポイント以下で9ヶ月SRV-Kが9ヶ月SRV-Dを上回ったGクロスを転換ポイントと株価の転換ポイントと合わせて見ますが、9ヶ月SRV-K・Dの反転が株価の反転より早めにでます。
通常の天井圏の範囲は80ポイント以上で9ヶ月SRV-Kが9ヶ月SRV-Dを上から下回った位置を株価の下降反転ポイントと見ますが、株価の下落ポイントより9ヶ月SRV-Kが9ヶ月SRV-Dを下回る方が早めに出やすいので、今後の株価判断をする上で期待と警戒を先取りする判断に有効です。


月足でトレンド、上昇期間や株価位置、基調が解った上で、週足チャートでどの様に判断しますか。

週足チャートでは、99年以降下降相場が続いています。月足で6ヶ月移動平均線を下回った状態は50週移動平均線は下向きの下降相場です。また下向きの間は、上回った位置が戻り高値になっています。
この様な下降相場の動きは、月足トレンド、株価位置を知らない人は、下げた位置を買ってしまいます。また、上げてきた戻り高値を上昇相場に入ったと見て買ってしまいます。99年以降は下降相場が続いていますが、月足チャートで上昇期間、トレンド判断、株価位置を知っていれば、この位置を「戻り売り場だ・これから下落する」と知ることができます。
週足チャートでも、基調を知ることはできますが、長期で見るトレンドや上昇期間や株価位置を知ることはできません。 この様に、チャート分析の基本は、月足チャートから、上昇トレンド、株価位置、下降転換、下げ余地などを知ることから、投資判断の基本ができるようになります。
下降トレンドチャート


月足チャートで見る上昇トレンドの上昇相場・下降相場局面

月足チャートで知る長期下降トレンドについて説明しました。株式投資をする上で、まずトレンドを知る必要があることがおわかりいただけたと思う。下降トレンドでは上昇相場が短く、天井が低いことが特徴であり、個人的な高い目標を描いたとしても株価は値上がりする訳ではありません。
また下降トレンドの下降相場は長くなることもよくあります。よって下降トレンドを知り、トレンドの中の基調と株価位置を知る必要があります。チャートを見ながら、基調と買い場・売り場について説明します。


長期下降トレンドの中の基調と買い場・売り場のポイントと見方

長期下降トレンドは、60ヶ月移動平均線が下向きの状態で推移したチャート(株価の動き)を云います。この長期下降トレンドの下値目途は60ヶ月移動平均線-30%ライン以下から-50%ラインを目途とします。
その時の相場内容により、-50%ライン以下から-70%まで下落することも、場合によってはあります。この範囲を下値目途、上値目途として上昇相場、下降相場を繰り返している動きです。
下降トレンドチャート

  1. 「上昇相場」1番(黄色)の局面では、95年7月に下げ止まってから、9月に6ヶ月移動平均線を上回り上昇転換しました。その後、6ヶ月移動平均線を上回り上昇相場に転じて96年7月まで約1年間の上昇相場となっています。
    この様に60ヶ月移動平均線-30%ライン以下で6ヶ月移動平均線を上回ってから上回ったポイントから上昇相場と判断します。
    上昇相場は約1年続きましたが、高値を見ると96年、99年、2001年と60ヶ月移動平均線前後の位置です。下降トレンドでは60ヶ月移動平均線前後で伸び悩んでいることがわかります。
  2. 「上昇相場」2番、3番(黄色)の局面でも、6ヶ月移動平均線を上回り上昇相場になっています。
    この様に、株価の下げ止まる位置は多少の違いがあっても、トレンドの変化がない間は、概ね、この位置で6ヶ月移動平均線を上回ったことで上昇に転換したと判断します。
  3. 下降トレンドの上昇基調の天井圏を見ると60ヶ月移動平均線前後の位置です。
    この位置を上回ると株価維持の期間が短いことがわかります。この位置を高値圏と認識できた中で、6ヶ月移動平均線を上回っている状態を上昇相場、下回った段階から下降相場に転じたと判断します。
  4. この様にトレンドの中の上昇相場は、6ヶ月移動平均線を上回った状態から転換したと判断します。このトレンドの中で6ヶ月移動平均線を下回っている状態を下降相場と判断します。
  5. 「下降相場」の1番、2番、3番(水色)の局面は、株価が60ヶ月移動平均線前後で6ヶ月移動平均線を陰線で下回った状態で判断します。
    下回っている間を下降相場と判断して買いはしません。あくまで、株価位置、上昇転換の確認ができるまで待たなければなりません。
  6. この様に下降トレンドであることを知っても株価位置と基調を理解し、上昇転換を待たなければ買っても株式投資は成功しません。
    企業業績の内容も大切ですが、基調、株価位置、基調転換のタイミングが解らなければ株式投資で成功することは難しいということを理解ください。

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