新井邦宏氏の言いたい放題 第4回
人の不幸は密の味
大変不謹慎な表題かもしれません。しかし、あまり一人で儲けていると、他の人からひがみを受けるのも事実です。
それとは逆に、自分が如何に安く買うかを考えた時は、他の人が売り物を出してくれる時を狙わなければなりません。
どうしても売らなければならない投げがあると、それを安いところで拾えば、買いたい方は安く買えます。また、自分が高く売りたいならば、他の人が買ってくれるのにぶつけて売らなければなりません。
これが良いパターンに填ると、株価が下落から上昇に変わるところで買い、その後相場が上昇して上昇から下落に変わるところで売ることになります。
これが巧くいっていると、自然にお金は増える訳です。しかし、これが悪循環に入ると、株価が上昇しきった処で買い、その後の相場下落で身動きがとれなくなり、最悪どこかで投げを出さなければならなくなります。
仮に、どこかで相場が戻っても、良いパターンの人が再び安いところを買って、利食いになる局面でやっと戻ったということでやれやれの売り物を出して、結局ほとんど儲かりません。この好循環と悪循環はどこかで修正しなければなりません。
そう、今は株価が下がっているのですから、めん玉をひん向いて、また安く買えると喜んでいなければならない筈です。
そして、今こそ、個別銘柄のどれを狙うか必死に考えていなければなりません。
くれぐれも、買う銘柄を選ぶことと、実際に買うことは異なります。この違いが判らないと、儲からないのですよ。