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新井邦宏氏の言いたい放題 第12回

自分を見つめ直すということ

会員専用ページに質問コーナーをオープンした時、「あまりにもたくさんの質問が来たらどうしよう?」と危惧しましたが、実際にふたを開けてみると、毎日何度となく質問があるか確認してみるものの、あまりないので「残念」といったところです。

人間、人から本当のことを言われた時、多くの人は怒ります。それが事実であっても、腹を立てずに「そうなんですか」と真摯に受け止める人はまばらで、「私はそんなことはない」と言い張ります。私もそういう意味では、嫌われる対象でしょう。

会社などでは、上司が部下に対し、「あいつはダメなんだよ」と本人には面と向かっては言わず、陰で他人に話すことがよくあります。
会社などは、ある意味運命共同体ですから、皆で成績を上げて行かなければ意味がありません。特に、自分の部下などは、もっと仕事をしてもらわないと上司である本人の成績も上がらないはずです。
つまり、悪いところは直すよう注意し、もっと効率が上がるように部下を教育すれば、それが自分の成績として帰ってくるものだと思います。
しかし、運命共同体でさえ、そうすることは稀な世の中になってしまっています。まして、どこの誰かも知らない人に、「もっとこうした方がいいよ」などというお節介をやく人など皆無でしょう。

私は自分のホームページで、ゴルフの話を通じて相場の考え方を説明してきました。

当時、月例競技会で優勝するなどしていた私は、もっと上手くなりたくて、ある方に指導をお願いしました。練習場でのこと、その方はいきなり練習している私の体を後ろからドツキ、そしてすかさず前に回って、またドツキました。何十人もいる前でのことです。
当然私も怒って、「何をするんだ!」と怒鳴りましたが、「新井さんは、ドツかれて、体が動くからダメなんだ」と切替されました。

ゴルフが判らない方もおられるでしょうから、簡単に説明しますと、要は「基本的なことがしっかりできていないから、その上のことをやろうとしてもいっこうに巧くなれない」ことを、身をもって教えてくれたのです。
何もドツかなくても、親切な言葉で言えばよいのかもしれません。しかし、長年ゴルフをやって、競技会で優勝経験などあると、言葉で言ってもなかなか悪いところが直るものではないのです。
その為、絶対に忘れることがない「ドツク」という行為になったのです。
その後、私はいつドツかれてもよいように、基本に忠実にスイングすることを覚えました。
それでも、一時は直っても、またすぐに体に染みついた悪い癖が出てしまいます。それを何度も何度も直していくのです。

ゴルフを知らない方でも、タイガー・ウッズや丸山茂樹選手の名前くらいはご存じでしょう。彼らトッププロは、もちろん人一倍練習をします。当然、世界で勝つくらいですから、スキルは超一流。それで次々に勝っていけそうです。
しかし、彼らには、プレーヤーとしては成功していないコーチがついています。勝っている人が勝っていない人にアドバイスを受ける。一見、矛盾するようですが、これが事実です。

人間ですから、自分がよいと思っていても、微妙な狂いが生じます。また、怪我をしたりした後では、体が動かないので、その動かない状態で勝つために最高の状況を作り出します。
今は、スイングをビデオで撮り、良い時の映像と重ね合わせることで、どこが狂っているのか、すぐに判ります。
それを人に見てもらって修正するのです。それは自分で勝つためです。

前振りが長くなりました。

数年前と相場の環境が大きく変わってきて、相場そのもののやり方が変わっています。
その中で、まず、以前と同じ負けてきたやり方を踏襲している方は、どこかでまた同じ過ちを繰り返すことになるでしょう。それを直さなければなりません。
多くの投資家は、自分のやり方が正しいのか、間違っているのか、それすら判らない状態です。

最近、一部の個人投資家のスキルは飛躍的に向上しています。その一方で、氷山の水面下にいる方々は依然として右往左往しているようです。
氷山の水面、それもトップ位置に居られる投資家の方々の中には、ある時は「これで負けたらすべてを失う」という状況から立ち直った方が非常にたくさんおります。

しかし、成功した方は、そこからが違うのです。何が悪く、どうすれば良かったのか、等々を再構築して行きます。

これから、様々な投資家の経験などをここに綴っていこうと思います。
特に、固有名詞を出すことはありませんので、それが自分だと判っても、怒らないでください。

一度、膿を出しきらないと回復傾向に乗ることはありません。
端で見ていると、相場に対する姿勢、考え方が根本的におかしいと感じる方もいます。
当然、自分がそうであれば、読んでみれば非常に不愉快に感じる筈。不愉快に感じるならその後は読まないでください。どうするかは自分の問題ですから。
私は膿を切り、健全な姿に戻すために切ります。その方が嫌いで切るわけではありません。内科治療より外科治療の方が、治りが早いこともあります。

マーケットで負けて切腹(大きな損失を出す)するより、ここでこれから書くことを反面教師に、ここで自分を見つめ直した方がいかに痛みは少ないことでしょうか。

勿論、勝ち組の方々。人のことなど関係なく、我が道を進んでどんどん儲けてください。
相場に正解はありません。これから書くことは、あくまで私の一人勝手な見解です。

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