初心者のためのテクニカル分析【保存版】:下値支持線・上値抵抗線を知る1-2
このコンテンツは、過去に行った集中連載をお客様の多数のリクエストにより再掲載したものです。
チャート分析をする上で欠かせないチャートの見方の基礎の基礎ですので、チャート画像は少し古いですが、「チャート分析は初めて」という方など、チャート分析の基礎を知りたい方には大変有効なコンテンツです。
初心者の方は特に熟読されることをオススメします。
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旧来使っていた下値支持線(底値圏)と上値抵抗線(天井圏)(5706・三井金属)
旧来は、120ヶ月移動平均線、36ヶ月移動平均線を使っていたが、これだけでは株価の天井圏も分からないし、底値圏も分からない。この線を組合せても、株価の動きは分かるものの、転換点、株価位置を掴みにくいことが分かります。
月足チャートでは96年以降に、36ヶ月移動平均線を株価は上回って上昇基調、又は上昇トレンドの乗ったと見ることができます。99年末まで下回らずに下値支持線として上昇しています。
99年末に、60ヶ月移動平均線まで下落しましたが、株価は60ヶ月移動平均線を下値支持線に反発しています。
この様に旧来使っていた移動平均線を、トレンド、基調を見る下値支持線にしても、下値支持線だけであれば、上昇トレンドの場合は下値目途は掴めます。これでは上値抵抗線(高値警戒ゾーン)が分かりにくい面があります。上昇相場では6ヶ月移動平均線を下値支持線に下げ止まっています。
この位置で6ヶ月移動平均線を上回っている間は上昇相場ですが、上回ってからは6ヶ月移動平均線を下値支持線に基調が崩れていないことを確認し判断します。この下値支持線(ライン)を下回ると中期上昇相場は終わった判断し、長期下値支持線まで下げるのを待ちます。
2001年1月に6ヶ月移動平均線を下回り下降転換しましたが、6ヶ月移動平均線を下回ったまま、2001年央には、長期の下値支持線、36ヶ月移動平均線、60ヶ月移動平均線、120ヶ月移動平均線の長期下値支持線を下回りました。
通常、底割れと判断する下落です。その後、6ヶ月移動平均線を下回ったまま下降相場が続きました。
120ヶ月移動平均線の長期下値支持線を下回った位置で、2001年12月に6ヶ月移動平均線を上回り下げ止まったと確認出来ました。下回っている状態ですので、今度は120ヶ月移動平均線は上値抵抗線として見ます。
旧来、使っていた移動平均線の方法からは、この様な判断をしていたと思います。この様な下値支持線・上値抵抗線より、60ヶ月移動平均線+50%ラインから-50%ラインの表示と中期相場の基調を6ヶ月移動平均線を下値支持線に使った方法で株価を観察、分析する方が分かりやすいと云えます。
中期相場の基調であれば、6ヶ月移動平均線を上回った、下回ったという見方で、6ヶ月移動平均線を下値支持線という見方だけで基調は分かります。