初心者のためのテクニカル分析【保存版】:下値支持線・上値抵抗線を知る1-3
このコンテンツは、過去に行った集中連載をお客様の多数のリクエストにより再掲載したものです。
チャート分析をする上で欠かせないチャートの見方の基礎の基礎ですので、チャート画像は少し古いですが、「チャート分析は初めて」という方など、チャート分析の基礎を知りたい方には大変有効なコンテンツです。
初心者の方は特に熟読されることをオススメします。
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上昇相場の下値支持線・下降相場の上値抵抗線(5706・三井金属)
週足チャートでは、2000年初から末まで上昇相場が続いていますが、2001年からは下値支持線を下回って下降相場に転じています。
月足で6ヶ月移動平均線を下回った、2000年末には下値支持線の26週移動平均線を下回り下降転換しています。
この様に26週移動平均線を下値支持線に上昇相場が続いていましたが、2001年始めに50週移動平均線を下回ったことで下降相場に転換したと見ることができる状態です。
2000年初から13週移動平均線を下値支持線に上昇が続いています。年後半に26週移動平均線を支持線にして、1度反発したが、年末に50週移動平均線まで下げました。
下値支持線を切り下げる動きは株価の上昇力は弱まったと判断します。2001年始めに50週移動平均線の下値支持線を陰線で下回ったことで基調転換したと確認し判断できます。
この様に、下値支持線は株価の基調が崩れていないかを判断するために使います。下値支持線を株価が下回るということは、基調が転換したと判断します。
2001年に50週移動平均線を下回ってから、100週移動平均線を下回って下降相場に基調が変わったことと確認できます。下降相場に転じてからは、上昇相場の時に下値支持線として使っていた移動平均線が、そのまま上値抵抗線にかわります。
下降相場では、短期、中期の移動平均線を下回っているかで基調の強弱感がわかります。
2001年3月に100週移動平均線を下回って反発しましたが、5月に26週移動平均線を上値抵抗線に反落しました。
その後は、5週移動平均線を下回っていて、13週移動平均線にも反発が見られません。この様に13週移動平均線まで戻せない下げ相場は、とても弱い状態にあると判断できます。
9月末週に300円の安値を付けるまで下落が続きました。下段に表示している26週カイリ率は-25%以下に下落してから下げ止まりを見る為に用いますが、5週移動平均線を上回るまでは、下げ止まりの確認はできないと判断します。
10月1週目に5週移動平均線を上回ったことで下げ止まりの確認が出来ました。
11月に入ってから13週移動平均線を上回り、初めて5週移動平均線が下値支持線の役割になりました。
13週移動平均線を上回ってからは13週移動平均線が上向きになって下値支持線としての役割になりました。
その後は、13週移動平均線を下値支持線にして下値を切り上げています。
上向きになった13週移動平均線を株価が上回ってから、初めて基調転換した可能性が高まったと判断します。
基調転換の確認は、26週移動平均線を上回ってから、13週移動平均線を下値支持線に下値を切り上げていることで確認できますし、信頼度は高まります。2002年2月に入ってから26週移動平均線は、横這いから上向きに転じました。
上向きに転じたことで、下値支持線として株価判断に使うことができます。
移動平均線は、その基調に合わせて、上向き、下向きに転ずるまでは、下値支持線、上値抵抗線のハッキリした確信ができません。基調と共に傾きを見ることも重要です。