日経平均株価は、先週の急落から反発しており、個別株も買い戻されてきています。今回はテクニカル分析初心者の方でもわかる移動平均線の基本的な見方について解説いたします。
移動平均線とは、設定した期間の終値の平均値をつなげた線のことです。また移動平均線は1本の線で使うのではなく、短期、中期、長期の3つの線に分けて見ていきます。それによって現在のトレンドと、トレンドの転換ポイントが判断できます。まずはチャートで見てみましょう。
このチャートでもわかるように、短期間で株価が上下しているところを見ると、10日移動平均線と25日移動平均線が上向きでは短期上昇トレンド、下向きでは短期の下降トレンドになっていることがわかります。また25日と75日移動平均線の向きを見ると、中期的なトレンドが判断できます。75日と200日移動平均線では、さらに長期のトレンドも判断できます。
また移動平均線は、それぞれのトレンドの転換点もわかります。これはゴールデンクロスやデットクロスとも呼ばれていますが、各2本の移動平均線が交差することで、そこがトレンドのスタート地点となります。
またトレンドが転換する順番としては、まず最初に10日と25日の短期移動平均線がクロスし、その後に25日と75日の中期移動線、最後に75日と200日の長期移動平均がクロスします。そのため、例えば大きな上昇トレンドに発展するかどうかは、短期から長期までの移動平均が順番にクロスしていくかどうかを確認しながら、ポジションを持続させることになります。
今回は、このような移動平均線の効果的な分析方法を初心者の方でもわかるように、動画で解説いたしました。ぜひご覧ください。