日経平均株価は大きく急落しており、一時は28000円を割り込むところまで売られました。個別株も指数に連れ安する形で下落している銘柄が多くなっています。そこで今回は下落した後の買いタイミングを判断する上で、3つのRCIを使った売買テクニックを解説いたします。
RCIは株価の動きを把握するためには、大変有効性のある指標です。特に株価が下がったポイントの下げ止まりが判断しやすい指標です。計算方法は一定期間の株価の価格順位と日付の経過日数との相関係数から求めます。株価の過去の高安、値幅といったものは考慮されていませんので、どの銘柄の値動きにも合いやすいのも特徴です。
またRCIは単体で使っても十分に判断できますが、期間が違うRCIを重ねることでタイミングもわかりやすくなります。
こちらは9日の短期RCIに26日と52日のRCIを加えたチャートになります。9日RCIだけでも株価の上下の動き判断できますが、これに26日と52日のRCIを加えると、よりタイミングの判断が明確になります。長期のRCIは高値圏、安値圏ではなく、トレンドを判断するために見ます。見方としては52日のRCIが上向きかまたは100%に近い位置で推移している場合は、トレンドが強いと判断します。加えて26日RCIも同じく100%に近い位置にあればよりトレンドが強く継続している状態にあります。
その際に短期の9日RCIが下がって来た場合は、上昇トレンドの一時的な下落調整となるため、押し目の買い場となります。また26日RCIも一時的に下がることがありますが、その後の上向きに転じれば、より上昇が強まり、買われる展開となります。このように短期と長期のRCIを組み合わせることで、上昇する確率を高めることも可能となります。今回はこのようなポイントを動画で解説いたしましたので、ぜひご覧ください。