NYダウが高値更新する中で、今後のトランプ政策を懸念して日経平均株価は軟調な展開が続いています。今回は移動平均線が重なった保ち合いから動き出す銘柄について解説いたします。
移動平均線が重なっている状態とは、株価の平均値が短期から中長期の移動平均線において一箇所に集中していることを指します。これは売り手と買い手の力が拮抗し、株価が横ばいで推移していることを意味します。このような状況では、エネルギーを蓄えている状態とも言え、どちらかに大きく動き出す可能性が高まります。
移動平均線の収束は、株価のエネルギーが解放されるタイミングの目安として役立ちます。決算発表や好材料が発表されると、これが引き金となって株価が急騰するケースもあります。ギャップアップ(窓を開けて上昇)し、出来高が急増する場面では、新規買いが集中し、短期間で株価が大きく上昇する可能性があります。また、信用取引の買戻しが加わることで、さらなる上昇につながる場合もあります。
ただし、こうした急騰後は利益確定売りが出やすくなります。移動平均線の収束時点で保有していた多くの投資家が利益を確定するため、売り圧力が増加します。このため、持ち合い状態が再び形成されることもありますが、基本的に窓埋めや長い陰線が出現しない限り、上昇トレンドが継続する可能性が高いと考えられます。
また、日足チャートだけでなく、月足チャートを確認することで、より大きな流れを把握することができます。月足で大陽線が形成されている場合、その銘柄が長期的に強い上昇トレンドに乗る可能性が高いと判断できます。
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