代表的なオシレーターの1つでもあるRCIは、株価の日付ごとの終値の順位と日付の経過の順位との相関を指数化した指標です。この指標の特徴は、価格の上下幅ではなく、上昇・下落の日数を重視する点にあります。そのため、ボラティリティの大小を問わず、さまざまな銘柄に適用できる汎用性の高い指標です。
RCIは、通常プラス100からマイナス100の範囲で推移し、マイナス80%以下は売られすぎ、プラス80%以上は買われすぎと判断されます。ただし、株価が強い上昇または下落を続ける場合、RCIは高値または低値に貼り付くことがあります。この性質を理解することで、RCIを活用した売買判断が可能になります。
短期トレードでは、9日と13日のRCI設定がお勧めです。RCIの日数を5日など短期間に設定すると、値動きに対して過敏になりすぎ、使いにくくなる傾向があります。したがって、適度な感度を保つために9日や13日が適しています。
また、上昇トレンドの中でRCIが下落した際は、押し目買いのタイミングを判断するのに有効です。逆に下降トレンドの中でRCIが上昇した際は、一時的な戻り売りのチャンスと捉えることができます。このように、RCIは買い場や売り場の判断に役立ちます。
長期的なトレードでは、18日や22日などのRCI設定が有効です。短期のRCIと比較すると、より大きなトレンドを捉えやすく、売られすぎの水準での底値を見極めるのに適しています。ただし、長期間のRCIは細かな上下動には反応しづらいため、トレードスタイルに合わせた使い分けが重要です。RCIは、シンプルながらも多様な売買判断に活用できる指標といえます。今回の動画ではRCIの基本的な見方と実践的な活用法について詳しく解説しています。ぜひ動画をご覧ください。