市況が不安定な中でも上昇を続ける銘柄には、共通した特徴があります。今回はそのような銘柄の見極め方や、トレンドの強さに応じたタイミングの取り方について解説いたします。
たとえば良品計画(7453)は、トランプ関税ショックで市場全体が急落する中でも、ほぼ下げることなく高値を更新している非常に強い動きを見せていました。こうした銘柄は、市場に連動することなく独自に強いトレンドを維持しているのが特徴です。
このような銘柄では、25日線や75日線などの主要な移動平均線を下回らずに推移しているケースが多く、移動平均線でしっかり下げ止まるような形を見せます。市場全体の8〜9割の銘柄が下落トレンドに転換する中でも、上昇を維持している銘柄は、相場が落ち着いた時に真っ先に買いが入りやすい傾向があります。
また、良品計画については4月11日に決算発表があり、内容が好感されて買われている側面もありますが、元々トレンドが強い銘柄であることが前提にあります。このような銘柄は、決算を無難に通過すればその後も素直に買われやすい傾向があります。
次に、タイミングの取り方ですが、上昇トレンドを維持していても細かい押し目は必ずあります。その際、25日線付近まで下がる局面は、短期的な押し目買いの好機となります。
具体例としてフードライフカンパニー(3563)が挙げられます。こちらも市場の急落局面で一時的に25日線を下回ったものの、すぐに切り返して高値を更新しました。直近ではRSIが高くなったタイミングで利確売りが入りやすくなりますが、売りが一巡すれば再び押し目買いが入りやすくなります。
このように、トレンドが強い銘柄に対しては、短期的な調整を狙って買いのタイミングを計ると効率的です。右肩上がりのトレンドを形成している銘柄群は、株の達人の中の「スイング銘柄(強い上昇}」のグループで確認することができます。ここでは移動平均線が右肩上がりで、かつ直近で強く買われている銘柄を効率よく抽出することが可能です。
市況が不安定な状況でも、こうしたトレンドを維持している銘柄は一定数存在します。これらを確認しながら、短期トレードやトレンドフォロー戦略に活かしていただければと思います。
「スイング銘柄」は毎日更新されており、今現在トレンドを維持している銘柄を簡単に見つけることができます。今回はこのような市況が不安定でも上昇する銘柄の特徴と押し目の見極め方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。