先週のEU離脱問題から数日経ち、市場は落ち着きを取り戻そうとしています。本質的に問題解決していませんので、今後の動向は注視しなければいけません。
今回は、市場が急落した時に逆行高する銘柄の特徴について見てみましょう。先日のように日経平均株価が大幅に急落した時は、ほぼすべての銘柄が下落し、全面安となります。
しかし、翌日以降の動きを確認してみますと、すぐに株価が戻し再び上昇へと向かう銘柄と、市場に引きづられて、株価が下落してしまう銘柄とに分かれます。もちろん数としては下落する銘柄が多いわけですが、その反対に行き場の無くなった買い資金が、強い小型株に集中しやすくなるという側面もあります。
市場が急落した直後に上昇した、銘柄と下落した銘柄で、チャートを比べて見ましょう。ローソク足や転換足では、明らかに違いがあるのがわかります。
株価が逆行して上昇するような銘柄は、一時的に相場全体に引きづられて下落しても、当日か翌日には、すぐに切り返し、元の株価水準まで戻します。その際にそれまでの上昇トレンドも崩すことなく、また転換足も赤のまま持続しています。
その反対に、トヨタ自動車に代表されるような、市場全体の動きと連動しやすい銘柄は、大幅下落した当日も基返すことなく、転換足も青のままで、翌日も株価は下落しています。多くの銘柄がこのような動きをしており、明らかに弱さを感じる動きです。
相場が大きく下落しても崩れなかった銘柄は、それだけに「買い意欲」が強いといえます。そのため、再度買い直されて高値を更新し、株価が上昇していきます。特徴として、その銘柄が上昇トレンドあることも上げられますが、チャートで下ヒゲをつけるなど、明らかに他の銘柄と違ったローソク足の形も見られますので、ご参考にされるとよいかと思います。
今回は、このようなポイントを動画で解説いたしました。ぜひご覧ください。