値動きに惑わされないための転換足の見方

10連休明けの日経平均株価は、トランプ大統領の関税引き上げ発言によって、大きく下落してのスタートとなりました。個別株も日経平均株価の値動きに連動して、方向性が難しくなってきています。そこで今回は、目先の値動きに惑わされないための転換足の見方について解説いたします。

例えば、株価が上昇する際は、毎日ローソク足の陽線が続いて、上昇していくわけではありません。陰線や陽線を繰り返しながら上昇していきます。その毎日の細かな値動きが、心理的に惑わされてしまう要因です。

そこで、転換足を見てみると、株価の日々の上げ下げではなく方向性だけに着目して、上昇なら赤、下落なら青と判断しやすいのが特徴です。そのため、よくあるパターンとして転換足で上昇の赤を示している時でも、ローソク足では陰線になることがあります。ここが惑わされずに判断するための重要なポイントとなります。

このように、転換足は株価が下落しても、上昇の勢いを保っていれば、赤の足が連続するように計算されています。そのためローソク足のように、陰線やヒゲで判断に迷ってしまうことがなくなります。

また転換足で、最も重要なポイントとして、転換足が青になって手仕舞った後に、再び赤に転換した際は、そこで再び買い直すという判断ができるということです。これはローソク足を見ているだけではわかりません。またこの際に25日や75日移動平均で上昇トレンドが持続していることを確認しておく必要があります。

テクニカル指標は、人間の感情を入れずに、客観的に判断するための道具です。このような、しっかりとした考え方をもって見ていくことで、トレードの成績が大きく変わってきます。今回は、このようなポイントを動画で解説いたしました。ぜひ御覧ください!