株価の売られ過ぎがわかる移動平均乖離率の見方

日経平均株価は新型コロナウイルスの影響により、大きく下落しており、現在もまだ不安定な状態が続いています。そこで本日は株価の売られ過ぎがわかる移動平均乖離率の見方を解説いたします。

株価の売られ過ぎの状態を確認する指標は様々ありますが、今回のような暴落時には移動平均線乖離率で判断するのが最もお勧めです。一般的なオシレーターは0%から100%と上限と下限が決まっていますが、乖離率は上限下限がないので、イレギュラーな下落状態でも数値で判断することができます。それではチャートで確認してみましょう。

移動平均線乖離率というのは、移動平均線と株価が何%離れているかを示した指標です。移動平均線とは株価の平均価格のことですから、これよりも大きく株価が下に離れているということは、それだけ売られすぎているということになります。

とくに今回のような暴落時には、75日のカイリ率を見ていただくのがお勧めです。見方としては、チャートを長期間で表示して、過去に底打ちした際の乖離率の値を確認します。この銘柄であれば、通常の下落時は-11%から-15%付近で下げ止まっていますが、2018年の相場の急落時には、-20%以下まで下落していることがわかります。

ここで重要なのは、各銘柄によって、下げ止まりやすい移動平均線乖離率の値が違ってくるということです。銘柄によって-5%で下げ止まることもあれば、-30%まで下落することもあります。ですので、必ずその銘柄の下げ止まった値を確認して見ていく必要があります。

今回はこのようなポイントをわかりやすく動画で解説しましたので、ぜひご覧ください。