移動平均乖離率(カイリ率)を使った売買ポイント

日経平均株価は27000円付近で膠着しており、上値が重い展開が続いています。個別株も決算発表時期ではありますが好材料が出ても、あまり積極的な買いが入らずに、動きが鈍い銘柄も多く見られます。今回は移動平均乖離率を使った売買ポイントを解説いたします。

移動平均線乖離率は、株価が移動平均線から何%離れているかというのを示したオシレーター系のテクニカル指標です。株価は移動平均線から大きく下に離れると、投げ売りなどによって割安感が強まり移動平均線まで戻るという習性があります。こういったポイントを狙って底打ちからの反発を狙うこともできます。

こちらのチャートパターンでは、25日移動平均乖離率が-20%付近で下げ止まって反転していることが確認できます。銘柄によって、下げ止まりやすい乖離率の値が異なりますが、中大型株では-5%から-10%程度、新興小型株では-20%や-30%付近まで下落する銘柄もあります。

移動平均線から大きく下に乖離して下落した場合は、極端に売り物が少なくなり、売り買いの形成が逆転する形で下げ止まることが多いです。また下げ止まりの際には、ローソク足の反転や短期移動平均線などから判断することも大切です。今回はこのようなポイントを動画で解説いたしましたので、ぜひご覧ください。