日経平均株価は32,000円の節目を下回る展開となっており、軟調なNY市場に連れ安する形で売りに押されています。そこで今回は市況の転換点がわかる騰落レシオの見方を解説いたします。
騰落レシオは一般的にも25日の期間が使われますが、計算方法は市場の過去25日間の値上がり銘柄数の合計を値下がり銘柄数の合計で割ることで求めます。そのため個別株ではなく、市場全体の売られ過ぎ、買われ過ぎを表す指標です。
こちらは日経平均の日足と25日騰落レシオの動きです。騰落レシオの基本的な見方として70ポイントまで下がると個別株が売られ過ぎの状態となっており市況全体は底値圏、120ポイント以上では個別株全体が買われ過ぎとなっており、天井圏になる可能性があると判断します。相場全体が平常時であれば、このような見方で概ね天底を判断することは可能です。
ただし相場が強い上昇トレンドに転換する際も、騰落レシオが120以上まで上昇することがあります。これは相場全体が拮抗状態の際に見られる動きですが、平常時を見方が逆になり、相場が加熱しているように見えても、そこが上昇転換のシグナルとなります。今回はこのようなポイントを動画で解説いたしましたので、ぜひご覧ください。