今回は、株の達人の銘柄選択を活用して、低PER・低PBRの大型バリュー株を見つける方法について解説します。決算発表時期には、低PERや低PBRの銘柄に好材料が出たことで、株価が上昇に転じるケースがよく見られます。特に、大型のバリュー株では、ファンドからの買いも入りやすくなり、業績低迷を乗り越えて株価が安定してくる場合も少なくありません。
今回の設定では、財務業績面に注目し、PERが10倍以下、PBRが1倍以下という条件を使用します。PERが10倍以下というのは市場平均の15倍程度よりもかなり低く、割安な状態を示しています。PBRが1倍以下の場合、企業の株価が資産価値よりも低いことを意味し、解散価値を下回っている状態です。このような銘柄は市場で見過ごされがちですが、業績の回復を見越して買われることがあります。
さらに、ROE(自己資本利益率)を10%以上と設定することで、収益性の高い優良銘柄を選別します。ROEが高い銘柄は、効率よく利益を生み出している企業とされ、投資対象として魅力的です。最後に時価総額を3000億円以上とし、大型株に絞ります。これにより、ファンドや外国人投資家が買いやすい主力銘柄をターゲットにできます。
これらの条件を設定した結果、割安でありながら収益性の高い銘柄を見つけることができ、これが株価の見直し買いを引き寄せる可能性もあります。建設株、鉄鋼、自動車、商社、船株、電力株など、現時点では様々な業種の銘柄がスクリーニングされます。最終的にチャートやテクニカル指標(MACD、RSIなど)を活用して、エントリーポイントを見極めるのが有効です。今回はこのようなポイントについて動画で解説していますので、ぜひご覧ください。