株式市場が暴落した際、多くのオシレーターが売られすぎ状態となるため、どの指標が参考になるのか迷う投資家は多いかと思います。そんな時に有効な手法のひとつが「移動平均線乖離率」の活用です。今回は25日移動平均線の乖離率の見方や使い方について解説します。
移動平均線乖離率とは、株価が移動平均線からどれくらい離れているかをパーセンテージで示した指標です。通常、25日移動平均線を基準とした場合、株価はこのラインから±5%程度の範囲で推移することが多く、これを超えてくると過熱感や売られすぎといったシグナルとなります。
特に注目すべきは、年に一度あるかないかというレベルの急落相場です。このような局面では、乖離率が-10%を超え、-20%前後まで下がることがあります。これは追証や投げ売りなどによって株価が過剰に売られている状態を示しており、反転の可能性が高まる場面でもあります。ただし、これが必ずしも底値を意味するわけではなく、反転の兆候をしっかりと確認することが重要です。
反転の兆候には、V字回復や数日かけて下値を固める動きが見られる場合があります。このような動きの中で、25日線に向かって戻していく過程を追うことが、リバウンド狙いの投資には欠かせません。戻りの目処としても25日線が意識されやすく、短期的な利食いポイントにもなり得ます。
また、25日線から大きく乖離した状態が続いても、下値を切り下げていく展開になると、さらに売りが加速するリスクもあるため、反転の初動で高値や直近安値を上抜け・下抜けしないかを確認することが肝要です。
このような銘柄を効率的に見つけるには株の達人の銘柄選択機能がおすすめです。たとえば移動平均線乖離率を使って、マイナス20%以上乖離している銘柄を簡単に抽出できます。さらに、プライム市場に絞り込んだり、時価総額3000億円以上、PERやPBR、配当利回りなどの条件を加えることで、より精度の高いスクリーニングが可能になります。
このように、乖離率を活用することで、市場の急落時にも逆張り的なリバウンドが期待できる銘柄を見つける手がかりとなります。冷静に状況を判断し、反転の兆しをしっかりと見極めることが、成功への第一歩です。
今回はこのような移動平均線乖離率の見方と活用法を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。