好材料で急騰する銘柄を効率よく見つける方法

好材料によって急騰する銘柄を効率よく見つける方法について解説します。

今回は、3137のファンデリーという銘柄を例に取り上げます。この銘柄は、自社のハイブランド冷凍食品を大手グループで販売開始し、すでに330店舗での展開が決定しているという材料が出たことで、株価が300円台から800円以上まで急騰しました。数日間で一本調子に上昇する、小型株に多く見られる典型的なパターンです。

特に市況が不安定な局面では、好材料が出た小型株に短期資金が集中しやすく、こうした動きが目立ちます。ファンデリーの場合、材料発表の翌日には、元々数万株だった出来高が一気に156万株にまで急増しました。この出来高の急増は新規の買いが主体であり、回転売買を伴って急騰する流れが形成されます。その後も出来高は一時的に減少しますが、60万株を超える水準が続き、この銘柄にとっては異常な活況状態が続いています。

こうした急騰局面では、移動平均線を超えて株価が高値を更新しながら上昇していきます。特に注目すべきポイントは、前日比で大きく株価が上昇していることと、出来高が急増していることです。ファンデリーは、材料が出た日に株価が約25%上昇し、ランキング上位に入ったことでさらに注目度が高まり、追加の買いを呼び込む展開となりました。

急騰する銘柄の特徴として、時価総額が小さいことが挙げられます。ファンデリーは、株価上昇後でも時価総額は44億円にとどまり、発行済み株式数も630万株と少なめです。大株主を除いた浮動株は数百万株程度と見込まれ、そこに100万株超の出来高が集まれば、需給が逼迫しやすくなります。

ただし、このような銘柄は急騰する一方で、買いの勢いが弱まると急落するリスクも高い点に注意が必要です。そのため、初動の出来高急増を捉えてエントリーすることが重要です。

このような急騰銘柄を効率よく見つけるには、株の達人の銘柄選択が便利です。銘柄選択の標準条件の中には「出来高急増注目銘柄」といった条件があらかじめ要してあり、簡単にスクリーニングができます。たとえば、出来高変化率が300%(前日比で3倍以上)となった銘柄を抽出することができ、小型株に絞り込みたい場合は時価総額500億円以下の条件を追加することも可能です。

実際に、条件を設定して検索すると、当日や直近で出来高が急増し、株価も上昇している銘柄を素早く見つけることができます。ここからさらに、材料が出ているかどうかを確認し、チャートや出来高の状態を見極めれば、効率よく初動に乗ることができます。

今回はこのような急騰銘柄の見つけ方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。