日経平均株価の動き(無料版)
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(2025年11月28日に株の達人の会員サイトで掲載されたものです。)
日経平均の連続上昇は10月の5万円に乗せ、7ヶ月でストップしましたが、11月の下げ幅が-2200円安以 内まで戻し、引けた事は強いと言えます。中間決算が出揃う中で-2200円安で引けた事は、思ったより引き続き買いが強かったと見ています。10月の5万円は業績発表前に先買いされ、織り込み済みと見る事ができますが、中間決算は来年3月期をほぼ確定した発表内容の様なものです。11月は新たな経済対策が株価材料となり、買いが広がりました。今後の経済対策効果でも株価は反応しやすいでしょう。
10月の上げ幅を検証すると、高市総理ご祝儀プレミアが+5000円以上付きました。期待の大きさが伝わった上げ幅となりました。また寄与率の高かった三井金属・アドバンテスト・ソフトバンクなど、急騰株が大幅高した事が大きかった。11月に入り、牽引したソフトバンクが高値形成し、日経平均は下げましたが、内容的には強い上昇局面を維持しています。12月も追加の経済対策などにより、日経平均を押し上げる事ができるか観察されます。半導体関連株(アドバンテスト)が25日移動平均線を上回り、上昇基調に戻してきました。再度高値更新相場に戻すと、日経平均も高値更新相場に戻します。経済対策が評価されたと見る動きです。
東証33業種のうち、11月も高値更新した業種が半数以上あり、強い上昇局面を支えました。10月の大幅高の後も高値更新が半数以上あることは、相場が強い事を意味します。12月も高値更新が続くなら、強い上昇基調が続くと見る状況です。高値更新が止まる業種別指数が半数以下に減るまで、強い局面を維持します。
また日経平均が下げる前に、「124」東証小型株指数・「123」中型株指数・「122」大型株指数から下げ始めますが、25日移動平均線を上回り、上昇基調・上値更新相場を崩していません。こちらも強い上昇基調を維持しています。この指数を見ても、相場全体が強い上昇基調を維持している事が分かります。12月も上昇基調を崩さない状態なら、個別株物色相場が続くと見る事ができます。
日経平均の調整前に、「124」東証小型株指数・「123」中型株指数・「122」大型株指数が25日移動平均線を下回ってきたら、相場全体が弱くなったと判断できます。11月は25日移動平均線(下値支持線)を上回る上昇基調・高値更新して終わりました。12月相場も上昇基調を維持するなら、日経平均は高値更新の可能性が強まります。上昇が続くか、売り転換するか。観察ポイントです。
個別株は、ほぼ出揃った中間決算発表から、買われた株・売られた株に別れました。増収増益発表から買われた株も、経済対策を材料に買われた株もあり、織り込み済みで売られた株もありました。中間決算が出揃った事から、個別株は、高値圏で好業績発表した株より、底値圏で推移し、下値を切り上げ立ち上がる銘柄が切り上げています。底値立ち上がり銘柄は、値幅整理・需給整理・日柄整理が終わっており、下落リスクが小さく、上げ余地が期待できます。また基調別「有望銘柄」の絞り込みもご参考下さい。
2025年11月4週の東証プライム(1612銘柄)の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、10月末を上回るまで戻した。調整相場続く。2025年1月末871銘柄(225種122)→2月末698銘柄(225種98)→3月末717銘柄(225種86)→4月末713銘柄(225種82)→5月末886銘柄(225種117)→6月末1012銘柄(225種134→7月末1279銘柄(225種169)→8月末1351銘柄(225種187)→9月末1283銘柄(225種177)→10月末1038銘柄(225種172)→11月(20)901銘柄(225種157)→11月(27)1117銘柄(225種178)と増加で引けた。12月も増加は続くか。12月に向けた観察ポイントです。
11月4週の東証スタンダード(1562銘柄)も、10月末の水準まで増加した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2025年1月末942銘柄→2月末934銘柄→3月末819銘柄→4月末788銘柄→5月末964銘柄→6月末1119銘柄→7月末1286銘柄→8月末1294銘柄→9月末1145銘柄→10月末782銘柄→11月(21)644銘柄→11月(28)785銘柄と増加した。12月も増加は続くか。12月に向けた観察ポイントです。
11月4週のグロース市場(609銘柄)も、10月末の水準まで戻した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2025年1月末333銘柄→2月末291銘柄→3月末269銘柄→4月末276銘柄→5月末372銘柄→6月末433銘柄→7月末436銘柄→8月末410銘柄→9月末314銘柄→10月末171銘柄→11月(21)130銘柄→11月(28)170銘柄と増加した。12月も増加は続くか。12月に向けた観察ポイントです。
11月4週の東証プライム(1612銘柄)の日足75日移動平均線を上回る銘柄数も、10月末を上回った。2025年1月末976銘柄(225種126)→2月末725銘柄(225種96)→3月末680銘柄(225種81)→4月末802銘柄(225種93)→5月末1030銘柄(225種156)→6月末1149銘柄(225種159)→7月末1354銘柄(225種182)→8月末1342銘柄(225種186)→9月末1222銘柄(225種171)→10月末826銘柄(225種151)→11月(21)914銘柄(225種156)→11月(28)1054銘柄(225種172)と増加して引けた。12月も増加は続くか。12月に向けた観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
今週の「801」NYダウは高値更新後に、チャート的に10日から25日移動平均線を上回る状態から75日移動平均線割れまで下落し、切り返しています。再度25日移動平均線を上回り、上昇基調に戻してきました。25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調に戻します。下回ると戻り売りの心配があります。12月に向けた観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も、チャート的に10日から25日移動平均線(下値支持線)を下回り、75日移動平均線割れで切り返しました。25日移動平均線を上回ると上昇基調に戻します。再度25日移動平均線を下回ると、売り転換の心配があります。25日移動平均線を上回る上昇基調に戻すか。12月に向けた観察ポイントです。

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>
11月のスタンダード指数は、25日から75日移動平均線(下値支持線)を下回り、売り転換から調整の動きが続いています。25日から75日移動平均線(下値支持線)を上回ってくると、上昇基調に戻します。75日移動平均線を下回る間は、調整相場が続くと見てください。12月に向けた観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は、157円台まで円安が進みました。チャートでは、75日ボリンジャーバンド+2Σ(157円)から+3Σ(160円)と範囲は拡大しています。今週は75日ボリンジャーバンドでは、+1Σ(153円)から+2Σ(157円)幅で円安基調を強めています。ボリンジャーバンド幅の拡大が続き、強い円安基調でしたが、10日移動平均線に沿った動きに戻しました。引き続き、円安基調は続いています。
75日ボリンジャーバンド中心線(150円)は上向きで、+1Σ(153円)から+3Σ(160円)幅で拡大傾向が続く円安基調です。引き続き、10日・25日・75日移動平均線の上向き状態が続く間は、強い円安基調の状態です。12月に向けた観察ポイントです。

<日経平均 610評価損率・週足チャート>
評価損率は-8.66%(11/21)まで数値が悪化した事で、今週のリバウンドに繋がりました。数値が悪くなると買われ、良くなると売られるので、しばらく乱高下は続きそうです。7月から上昇が強まり、-6.56%(7/25)→-6.25%(8/1)→-5.41%(8/8)→-5.48%(8/15)→-5.54%(8/22)→-5.90%(8/29)→-5.96%(9/5)→-5.29%(9/12)と高値警戒ゾーンが続きました。9月は、-6.22%(9/19)→-6.68%(9/26)と高値ゾーンで、10月は-7.75%(10/3)→-7.88%(10/10)→-8.97%(10/17)→-6.88%(10/24)→-6.95%(10/31)→-7.19%(11/7)→-7.14%(11/14)→-8.66%(11/21)と数値が悪化し、下値が買われやすかったです。12月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートは、7ヶ月連続上昇でストップし、11月は陰線で引けましたが、10月の上げ幅+7400円幅の半値安(-3750円)まで売られたところ(4万8000円)で切り返し、5万円台に戻した動きは強い上昇局面です。12月相場も強い上昇基調を維持し、高値更新相場に戻してくるか、高値形成するか。いまのところ、どちらのパターンもあり得る状況ですが、チャート的に6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態であり、上昇基調は続きそうです。この状態を維持するなら、12月もプラスに戻し、再上昇の可能性が出てきます。
チャート的には、6ヶ月から12ヶ月移動平均線が上向きで、株価は上回った状態を維持する強い上昇局面です。12月も6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態なら、上昇基調を維持し、値上がりするか、調整に転ずるか確認の状況です。12月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートは、株価は25日移動平均線を下回ってから、25日移動平均線まで戻して引けました。12月は再度、10日から25日移動平均線を上回ってくると再上昇相場にに戻します。再上昇に戻すか、戻り売られるか観察の動きです。25日移動平均線を上回れないと、調整局面の動きと見てください。25日移動平均線を上回ると再上昇です。基調の確認ポイントです。
指数別では、「124」東証小型株指数・「123」中型株指数・「122」大型株指数ともに、25日移動平均線を上回る上昇基調に戻してきました。小型株・中型株・大型株指数は、25日移動平均線を上回る上昇基調です。小型株・中型株・大型株指数は、25日移動平均線を上回る状態を維持する上昇基調が続きます。25日移動平均線を下回ると売り転換します。12月に向けた観察ポイントです。

12月相場は再上昇相場に戻せるか。新たな追加対策は出るか。NYダウ高値更新相場に戻せるか。世界はどう動く。
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