日経平均株価の動き(無料版)
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(2024年11月15日に株の達人の会員サイトで掲載されたものです。)
米大統領選の後、ニュースでは、トランプ次期大統領の今後の政策について、影響(予想)をコメントしている事が多い。日本の経済、株式市場の心配したものも多くあります。ニュースで話している内容など、すでに株式市場では織り込んでいると見なければなりません。注目して欲しいのは、中間決算が出揃って、どれだけ株式市場が動いたかどうかと見て頂きたい。動かない株価を見れば、すでに業績予想は織り込まれていると見ています。
今年の日経平均は上場来高値を更新し、3月から7月に高値形成しました。今年の業績予想は、この高値で織り込んだ水準であるから、日経平均は、高値ボックスの動きから上抜けできていません。今は3月から7月高値の日柄整理を待っている状況です。本格的な底入れは、期末決算まで待たなければ動きそうにありません。
業績予想が出揃っても、日経平均が動かなければ、業績発表を織り込んでいると見なければなりません。日経平均が動かない状態は、個別株物色相場と見てください。全体では、日経平均を動かすだけの業績ではなかったが、業績上方修正した個別株は買われるという相場です。
業績予想が出揃ったので、しばらく好業績予想の個別株物色が続くと見ています。業績を上方修正した銘柄で、上昇基調に乗せた銘柄か、上昇基調を維持し、上値更新相場を維持している銘柄が買われている銘柄と見てください。市場が動かなくても、業績の良い銘柄は動きます。また材料が出て動き出した銘柄も注目ください。
年初から上昇基調を維持しているのは、材料別では、防衛費増額の防衛関連、AI時代の半導体、データセンター、TOPIXコア30など「テーマ別」で確認できます。また好業績銘柄、日経平均の下落の影響を受けずに上昇基調を維持している銘柄は、銘柄選択で絞り込みが出来ます。引き続き、好業績銘柄で上昇基調を維持している銘柄を注目したいと考えます。 テーマ別「有望銘柄」もご参考に見てください。
2024年11月3週の東証プライム(1647銘柄)の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、減少に転じた。24年1月末1240銘柄(225種180)→2月末1170銘柄(225種172)→3月末1237銘柄(225種187)→4月末1023銘柄(225種176)→5月末862銘柄(225種141)→6月末952銘柄(225種125)→7月末943銘柄(225種118)→8月末635銘柄(225種85)→9月末570銘柄(225種81)→10月末569銘柄(225種89)→11月(7)644銘柄(225種109)→11月(14)550銘柄(225種86)と減少している。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。
11月3週の東証スタンダード(1692銘柄)も減少に転じた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、24年1月末1233銘柄→2月末1136銘柄→3月末1158銘柄→4月末720銘柄→5月末584銘柄→6月末869銘柄→7月末737銘柄→8月末569銘柄→9月末430銘柄→10月末472銘柄→11月(8)603銘柄→11月(15)589銘柄と減少に転じた。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。
11月3週のグロース市場(594銘柄)は横這いです。75日移動平均線を上回る銘柄数は、24年1月末301銘柄→2月末312銘柄→3月末295銘柄→4月末161銘柄→5月末151銘柄→6月末272銘柄→7月末262銘柄→8月末237銘柄→9月末190銘柄→10月末181銘柄→11月(8)204銘柄→11月(15)203銘柄と横這いです。増加は続くか。11月の観察ポイントです。
11月3週の東証プライム(1647銘柄)は少し減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、24年1月末1357銘柄(225種195)→2月末1170銘柄(225種167)→3月末1197銘柄(225種181)→4月末931銘柄(225種152)→5月末815銘柄(225種120)→6月末1004銘柄(225種120)→7月末1016銘柄(225種120)→8月末741銘柄(225種98)→9月末657銘柄(225種93)→10月末762銘柄(225種120)→11月(8)865銘柄(225種139)→11月(15)773銘柄(225種117)と減少した。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
NYダウは、トランプ次期大統領効果を維持しています。「801」NYダウは、チャート的に25日から75日移動平均線(下値支持線)を上回る高値更新相場を維持しています。引き続き、新大統領政策に期待し、25日から75日移動平均線を上回る高値更新相場が続く事を期待したい。11月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も、トランプ大統領を期待し、25日から75日移動平均線を上回る高値更新相場を維持しています。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場が続く動きです。75日移動平均線を下回ると調整局面に転じます。引き続き、高値更新相場が期待されるでしょう。11月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>
スタンダード指数は、75日から25日移動平均線を上値抵抗線とする下降相場の動きが続いています。今週は10日から25日移動平均線を上回りましたが、再度、戻り売られ、下回りました。25日から75日移動平均線を上値抵抗線に、10日から25日移動平均線を上回ってくれば下げ止まりの動きとなります。25日から75日移動平均線を下回る状態は、戻り売り相場と見てください。11月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
トランプ前大統領が掲げる政策で、ドル円相場はドル高・円安が支持されています。トランプ氏が言う強い米国経済は、ドル高・円安を加速させるでしょう。75日ボリンジャーバンド+1Σ(151円)から+2Σ(155円)幅と、縮小していたバンド幅は拡大に転じました。75日ボリンジャーバンド幅の縮小から拡大の動きは、円安幅が大きくなることを意味しています。ボリンジャーバンド幅を見ても、円安は続きそうです。
75日ボリンジャーバンド+1Σ(151円)から+2Σ(155円)のバンド幅は拡大に転じ、円安拡大なら、+2Σ(155円)から+3Σ(159円)幅まで円安が進む可能性が出てきました。今後の動きに注目したい。11月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
評価損率は、-11.48%(10/25)→-9.72%(11/1分)→-8.43%(11/8分)とボトム水準から株価は切り返し、少し数値が改善した事が分かります。2週続いた数値の悪化から切り返し、前週の反発から、今週の戻した高値は売られました。中間決算が発表されても上がらないのは、戻り売りが控えていた事が分かります。引き続き、数値の改善は、戻り売りが控えていると見なければなりません。数値の悪化は短期幅ボトム接近です。
評価損率の数値動向を見る事で、市場の高値ゾーン・ボトムゾーンが掴めます。-7.60%(2024年1/26)→2.52%(3/22)→-4.31%(4/12)→-5.81%(5/10)→-5.12%(6/28)→-4.62%(7/12)→-13.69%(8/2)→-7.21%(8/30)→-7.71%(9/27)→--9.05%(10/18)→-11.48%(10/25)→-9.72%(11/1分)→-8.43%(11/8分)と、10月以降の改善幅が弱い事が分かります。中間決算の内容は織り込まれているようです。11月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、11月の上げ幅は帳消しとなり、また6ヶ月移動平均線を下回ってきました。下値は12ヶ月移動平均線(下値支持線・38200円)を意識し、上昇基調を維持しています。11月も、12ヶ月移動平均線(下値支持線)を意識した動きを維持しそうです。
チャート的には、12ヶ月移動平均線(下値支持線)を意識して推移しています。高値ボックスは、いずれ上下どちらか放れる事を意味しています。6ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れば上昇基調に戻します。12ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回ると下降転換します。まだしばらく日柄調整局面が続くと見る状態です。11月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、9月以降、200日から75日移動平均線(下値支持線)を意識した高値ボックスで推移しています。75日から200日移動平均線を上回る状態を維持しても、弱い動きです。75日から200日移動平均線を下回れば下降転換します。引き続き、株価が75日から200日移動平均線を上回る状態は上昇基調を維持します。
今週の「124」東証小型株指数、「123」東証中型株指数、「122」大型株指数は、75日から200日移動平均線を上回る状態に戻し、維持しています。引き続き、75日から200日移動平均線を上回る状態を維持できれば、上昇相場を維持します。来週も上昇基調を維持しても、高値ボックスの動きです。今後の市場の動きを見る上で参考になる指数の動きです。11月の観察ポイントです。
米次期大統領の政策でNYダウ高値更新相場続く。イスラエル・イラン戦争続くのか。露・ウ戦争どうなる。世界はどう動く。
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