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東P 9810 日鉄物産のリクエスト分析

「お世話になります。日本製鉄が日鉄物産にTOBをかけました。買い付け価格が9300円ですが、今日成り行き注文しましたら9240円でした。ここまで上がるとは、予想外でした。9300円以上に上がることはあるのでしょうか。どの様に対処したら良いかをお教えください。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

21日取引終了後に、日本製鉄(5401)が日鉄物産株の株式公開買い付けを実施すると発表すると、その後日鉄物産株はTOB価格(9300円)を意識した動きとなっています。

発表されたTOBの内容は以下の通りです。
TOB価格は1株9300円
期間は未定 (2023年2月下旬をメドに公開買い付けを開始することを目指す)
買付け予定数(上限設定なし、下限393万4771株)
配当はなし
TOB成立後に日鉄物産は上場廃止となる予定

「今日成り行き注文しましたら9240円でした。」とのことでしたが、こちらは一部決済されたとのことか、それとも新規で買われたとのことか、お伝え頂いた情報からは分かりませんが、どちらにせよ今後の株価は上場廃止まで公開価格水準で横ばいが続くものと思われます。

公開価格以上になることは、全くないことはないですが稀です。よほどのことがなければないと思って取り組まれたほうがよいでしょう。
公開買付者(日本製鉄)は、もともと所有割合34.54%を直接所有する日鉄物産の筆頭株主ですから、突然第2の買付者が現れるということもないでしょう・・・。

また、今回のTOB価格(9300円)は上場来の高値を上回るもので、発表前から保有しているすべての投資家は含み益となります。

TOBに参加して9300円で保有株を買い取ってもらう方法と、株価が9300円近辺であれば資金効率を考えて早めに売ってしまおうとする2通りの考えがあると思います。正確なスケジュールが未定ですが期間がだいぶ先(2023年2月下旬開始予定)ですので、資金効率を考えれば後者なのかもしれません。

「9240円」が新規で買われたものということであれば少し考えどころですね。
TOBに参加するのであれば数カ月資金の拘束を余儀なくされます。そうした場合何円利益(株数による)がとれるのかと資金効率とのバランスをとって判断するしかないと思います。

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東P 8593 三菱HCキャピタルのリクエスト分析

「先行き不透明な経済情勢の中、安定した高配当・増配銘柄として注目しています。中長期目線での分析をよろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

上昇傾向だった相場から今年9月大きく調整。その後も、自律反発の動きは限定的で9月の高値から大きく大陰線を引いた安値の半値653円も未だ回復できず戻りは鈍い状態です。

中期的な売買の指針である13・26週移動移動平均線も株価は下回っていることで、戻り売りの圧力に警戒が必要です。前述の653円を回復してくれば上方向への流れが出てくる可能性はありますが、目先下値を試す展開となれば、9月安値618円が視野入りします。

業績に関しては、通期予想に対する進捗が良いのは高評価ですが、短信でも述べられているように、外部余韻の不安定さから通期予想は据え置きとなっています。
配当は増配となり31円となっていますが、目先株価が50週線(橙色)近くまで調整することがあれば配当分の資金は軽く飛んでしまいます。
エントリータイミングの見極めが必要です。
下げるか再上昇するか、様子を見るべき局面でしょう。

キャピタルゲインよりもどちらかといえばインカムゲインを重視するということであれば、下げ止まりを確認してから望まれるとよいかと思います。

9日のRSIとその5日平均を見てみますと現在は両線とも下向きです。
過去の反発局面なども参考に、V字に反発の動き見せたようなところを狙ってみてはいかがでしょうか。

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