「「山高ければ谷深し」のチャートを形成しつつあるように見えますが、他方で業績は来年の2015年3月期(予想)の一株あたり利益が101.5円と絶好調です。下げ止まりラインは、どのように考えたら良いでしょうか? 」との事です。
2014年業績予想は、昨年5月9日に発表後、8月6日発表、11月6日発表、今年2月5日発表と上方修正してきました。この上方修正に合わせるように株価は値上がりしてきました。前期比ではプラスですが、3月26日発表の業績予想は2月5日発表を下方修正しました。この業績予想を先取りし嫌気するように株価は売られました。
2月予想よりは下方修正しても、前期比ではプラスであり、来期予想も2ケタ増収増益予想なら、この下落は押し目となり、2015年業績予想が出た後、株価は値上がりする可能性はあります。それまでは様子見相場は続くと思います。テクニカル的には50週移動平均線(1年平均線)が下値支持線(620円)になっています。このあたりを下値メドと見ています。
業績2期予想について。この企業でも、今年度の通期業績予想を3度も上方修正しました。良い方に業績予想がハズレた訳です。自社の業績の事でも、これほど業績の予想は難しいと言うことです。会社ですら2期予想が出せないのに、それを業績予想本は2期予想まで出しているのですから、いかに当てにならないか分かるでしょう。
本を売る目的で2期予想を載せているくらい疑って、株価の動きを観察しながら見るくらいが良いでしょう。本の2期予想より、企業が発表する四半期決算を信じた方が良いと思います。