「出遅れ銘柄を探しています。原油安の恩恵で航空・陸運・海運セクターの株価が上昇したのに電力株は反応していないように感じました。その中で、中国電力の業績が安定しているように思い1546円で買ってみました。電力セクターは自由化に向けて増資などが相次ぎ蚊帳の外みたいに感じています。今後の見通しなどを教えて頂ければ幸いです。」 とのリクエストをいただきました。
日米の金利差からくるこのところの為替の円安傾向は、原料を輸入する電力業界にとっては、逆に原材料コスト高となり懸念材料です。
せっかくの原油安効果も、為替レートの円安が帳消しとしている展開で、ご質問者様のお見立て通り、他の原油恩恵セクターから比べると出遅れと感じるのはこのあたりの構造的な問題がありそうです。
テクニカル的な上値の焦点は、図緑色の25日移動平均線です。ここを突破となれば、2/13に1000億円の海外CB発行で希薄化した分のマドをどこまで埋めていけるか見ていきたいところです。マドの下限は1,617円、マドの上限は1,663円となっています。
ただ、目先は水色の75日移動平均線の攻防が続いており、10日・25日移動平均線が下向きなこの局面で、この75日移動平均線を再度明確に下抜けしてくるようですと反転上昇にはまだ時間がかかると言えそうです。