東証1部 6724 セイコーエプソンのリクエスト分析

「PER、ROEなどから見ると格安。テクニカル的にはまだまだ下がりそうですが、今買っておけば1年後には倍くらいになるのではないかと思いますが、全く読めません。」とのリクエストをいただきました。

ご指摘の通り、テクニカル分析の観点からは各種移動平均線を株価が下回っており、更に戻りを75・200日移動平均線で押さえられたことから上値が重い状態です。目先下値では、直近安値2/17(2,028円)が焦点となるでしょう。今、買っておけば・・・(2,100円レベル)ということですと、この2月の安値割れをリスク要因として考慮必要があり、仮にここを割込みますと買い残の整理が一気に出てくる可能性も考えられます。
日足チャートのパターンからいえば現状の買いは見送りです。

また、財務指標の数値は株価に既に織り込まれており、PERが低ければ割安なので即買いとか、ROEが高ければテクニカル分析に関係なく即買いと判断することは危険です。テクニカルや需給を合わせて判断する必要があります。

週足チャートを見てみますと、好業績を織り込み始めてから既に株価は5倍近く上昇しています。むしろ現在は、長期上昇トレンドの調整局面にあると言えますので、今から数か月で株価が倍になる?とは考えづらいところです。
信用買い残などの需給関連指標の好転を待つのも一考でしょうか。

【参考】
PER(株価収益率)
現時点での株価が割安か割高かを見るもので20~30倍以下、低い方が良いとされていますが、株価が下がれば低くなり、株価が上がれば高くなるものですので、基調が下降の時には必然的に割安に計算されます。

ROE(株主資本利益率)
外国人投資家が重視するファンダメンタルズ指標の一つで10%以上のものが好まれます。10%以上であれば投資先として検討してもよいだろうと銘柄を選別するための指標。20%以上は超優良企業です。

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