東証1部 3231 野村不動産ホールディングスのリクエスト分析

「海外マネーが日本の不動産に流れて来そうなニュースを最近よく聞きます。同業者で不祥事がありましたが、野村不動産HDのチャートを見ていると、素人目には、25日移動平均線が上向きになり、これが下値抵抗ラインとして機能しているように見えます。今後の値動きに期待できそうに思うのですが、いかがでしょうか。チャート分析とアドバイスをお願いいたします。」とのリクエストをいただきました。

本日20日付「日経新聞」で2015年4~9月期の連結営業利益が、前年同期比3割増の380億円前後になったもようと報じられたことで株価は急落。マンション売上の好調は織り込み済みのとの見方が多く、上値で75日移動平均線(水色)との攻防が長引くなか、好材料にはひとまず手仕舞いと本日は確定売りが広がりました。
なお、本来の決算発表は10月29日が予定日ですので、材料絡みの動意に念のため注意が必要です。

また、一部の建設業界の不祥事が今回不動産業界全体にまで波及するかについては今のところ影響は薄いと考えています。

改めてチャートを見てみましょう。
本日の急落で200日移動平均線(橙色)を終値で下回ってきました。今後の上値の焦点は長期筋の売買指針であるこの200日移動平均線や前述の75日移動平均線が抵抗となり戻りを鈍らせてしまうのか否かです。
奇しくも本日の急落でボックス相場を下抜けした格好となっているため、株価の状態が落ち着くまでは買いは見送りです。

10月30日には日銀の金融政策決定会合が予定されております。
日銀が追加の金融緩和策を発表すれば、金利敏感株である金融・不動産にはポジティブサプライズとなりますが、現状維持の場合は失望売りも考慮しましょう。

ただ、好業績の株価でも低調な株価を強いられている昨今、長期目線で捉えるのであれば株価は割安とも判断できます。

今後予定されている材料をひとつずつ確認しながらRCIなどの指標の陽転で買い場を探っていく必要がありそうです。

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