「いつも参考にさせていただいています。ある証券会社の会社分析を見ていたら、DMG森精機の評価で成長性と、割安性が10で高評価でした。そこで購入を検討しているのですがいかがでしょうか。」とのリクエストをいただきました。
いつもご覧いただきありがとうございます。
PERは、一般的な目安として20倍以上なら割高、20倍以下なら割安とされています。DMG森精機の連結PERは11.9倍で現時点の株価水準においては割安と判断できます。連結PERは1.2倍、こちらは1株に対する投資金額と1株当たりの解散価値が一致する1倍が基準となります。
米国代理店との契約解除が一時的な売上抑制に留まるか否か、先の決算では足元の材料が成長性を鈍化させるとの懸念で株価はネガティブに反応しています。
それではチャートを見てみましょう。
週足チャートを見てみますと、13週移動平均線(緑)が下向きで株価はその下にあり下降基調ですが、下値では8月・9月の下押し局面で1,500円レベルが何度か支持線として意識されていることから下降ボックス相場です。
下降相場ですので、短期トレードでの買いは見送り。
長期トレードであれば、値ごろ感はありますが1,500円を再度割り込む動きとなった場合は注意が必要です。戻りを狙っていく場合は、50週移動平均線(橙)が位置する1,855円が目先の上値のポイントです。ボックス相場上抜けとなった場合は、6月高値2,638円から10月安値1,470円の半値戻し2,054円が次の上値の焦点となります。
上昇トレンドを崩した7月後半から信用の買い残は一段高(倍率は11倍)となっていますので、年末に向けてこの売りものをこなしていけるか、上値をとっていく場面では段階的に戻り売りも出やすい局面です。