「チャートを見た感じでは、とても購入する気にはなれませんが、株価下落が続き現状の配当利回りが遂に5%になりました。マイナス金利→銀行の収益悪化→減配リスクといった事も考えないといけないのかも知れませんが、チャート分析上、下値メドとしてはどのくらいが想定されますか。」とのリクエストをいただきました。
バブル崩壊後、銀行が不良債権問題に苦しんでいた時代に比べれば銀行株の財務内容は安定性していますし、かつ4~5%の配当は確かに魅力的です。長期目線であれば、配当に注目して投資するという方法も選択肢ではありますが、ご指摘のように業績や財務内容が悪化すれば減配されることもあります。
中長期のトレンドが下向きで、かつ日銀の導入するマイナス金利の波紋が未だにマーケットで消化されていない現状では、下値余地はまだあると考えます。長期トレード派も、下値模索の段階からしっかりと下値を固めてくるまでは、じっくりと買い場を見極めたほうがよさそうです。
さて、本題の下値のポイントですが週足チャートを見てみましょう。
三尊天井の起点辺りまでとすると、300円どころが下値のポイントです。
ちょうどこの辺りは、長らく保合い相場となったレンジの中心ですので、一旦はサポートとして意識されるでしょう。