「いつも欠かさず拝見しています。みずほ銀行の低PBRや高配当に注目しています。銀行株は下落相場の先陣だったので、反騰も先陣?と感じています。マイナス金利政策などの悪材料もありますがいかがでしょうか?政府の景気対策や、黒田総裁の発言に左右されるので判断が難しいと思います。下値や戻り高値のメドなどを教えて下さい。何卒、宜しくお願い致します。」とのリクエストをいただきました。
週足チャートを見てみましょう。
周知のように日銀がマイナス金利の導入決定した1月29日以降、銀行株は大きく売られ戻りも限定的となっています。
13移動平均線(緑色)下向きかつ株価はその下にあり基調は下降。
同線が上値抵抗線として機能しており、戻れば戻り売りに警戒が必要です。
上値の焦点は、まず先週の高値175.8円、ついで13週移動平均線の位置する180.88円、急落後の戻り高値188.8円です。マイナス金利の導入決定前の水準に戻すには抵抗となりうるポイントが集中しており上値の重さが予想されます。
一方の下値は、急落時の2月安値149.3円を維持できるかどうかが焦点となります。
ここを下回ると一段の下げも想定しておく必要があります。
ご指摘の通り、PER・PBRに注目すれば数値的には割安を示します。ただ、他の銀行銘柄と比較しても目立った違いはありません。安定している優良銘柄ではありますが、成長性という意味では先高感のない業種でもあります。
金利や為替、日銀や政府の対策などにも影響されます。
高配当を視野に長期資産として保有を検討しているのでなければ、テクニカル的には、短期売買での買いは見送りとみます。