「信用買い残が多いですが…中長期での株価の見通しについて、何かアドバイスがありましたら、よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。
2001年からのチャートをみると、現在の株価水準は高い位置にあることが確認できます。株価は60ヶ月移動平均線を50%以上(緑線)も上回っている強い上昇基調です。6ヶ月移動平均線(黒線)が下値支持線として機能している間は基調は上昇ですが、高値警戒感は残るところです。
ご指摘のように信用の買残は多く、信用倍率は32.6となっています。
買残の増加は将来の売り要因といいますが、即売り材料となるわけではありません。信用の買残が多く高い信用倍率となっていても、上昇トレンドが続いていて、上がるから買う、買うから上がる というように、うまく良い回転が効いている状態であれば直ちに問題とはなりません。
ただし、ひとたび上昇トレンドが崩れた際は周知のとおり潜在的な売り需要により悪材料視されやすくなりますので注意が必要です。
続いて日足チャートを見てみましょう。
各種移動平均線は上向きでかつ株価は75日移動平均線(水色)を上回っています。目先は25日移動平均線(緑線)を支持線とする上昇相場の押しがどの程度まで入るのか見極めが必要です。高値を追うよりは、図下のRCIの反発をまち押し目を待つのがよいでしょう。
また、戻りを入れる場面で1月11日直近高値(568円)を超えられないようですと戻り売りに注意が必要です。
下降転換に注意しながら取り組みましょう。