「84円で買いました。その後十分の一併合があり、やっともう少しで買値になります。1000円超え位まで待って売りたいと思います。」と、リクエストいただきました。
購入時期は、株式併合(10株から1株)が行われる前の84円ということですので、一昨年の後半あたり現物での保有ということでしょうか。
それでは、週足チャートをみてみましょう。
※注:併合前のチャートは価格修正されています。
一昨年半ばに、橙色の50週移動平均線(長期線)を短・中期線が下抜け下降転換し、戻り高値で同線が抵抗となったことで本格的な下げ相場が続いていましたが、昨年後半より環境は好転。今度は逆に短・中期線が50週移動平均線を確りと上抜けしてきていることから長期目線で立ち上がりの形状となっています。
昨年夏以降からの上昇相場は、13週移動平均線(緑線)が下値で支持されていることから、今後も同線がサポートラインをして機能しているうちは押し目買いも期待できそうです。
また、2月6日大引け後に発表された決算は好決算となり、5円期末一括配当を実施、8期ぶりに復配(無配を続けてきたが、配当を再開する)する方針と発表されました。
このことで、目先は投資家心理の好転が期待できます。3月28日の権利付き最終日まで、復配の材料がどの程度相場の下支えとなるかどうかに注目です。また、この日以降持ち越す場合は翌日の配当落ちによる下げに注意が必要でしょう。 配当落ち分をすぐ回復してくるようであれば強い相場ですので、その場合は保有を続けて利幅を狙うことも期待できます。
ただ、一昨年戻りでたたたかれた870円を早期に回復できなければ、同水準はやれやれの売りものなどにより強い抵抗として意識されそうですので要注意です。
一度無配となった株は扱いが難しく、今回の復配が好感されているうちに利薄でも利益を確保しておくというのも一考です。