東証1部 9432 NTTのリクエスト分析

「最近何故か?!上昇基調ですが、上値のメドは、どう見たら良いのですかね?宜しくお願い致します。」と、リクエストいただきました。

5月15日の決算発表以降、上値試しの展開が続いています。
18年3月期の連結業績予想で、営業利益・純利益とも過去最高益を見込んでいることが好感されました。また、年間配当も前期比30円増の150円となっており、この増配のニュースも支援材料となっています。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

ご覧のように、今年1月の高値(5,135円)を上抜け、長く続いた高値保合いをブレイクしてきました。目先は、昨年2月の高値(5,419円)を突破できるか否かが最大の焦点です。仮に、この水準で上値を抑えられるようですと株価水準は高値圏ですので急激な調整に注意が必要です。
しかし、足元の日経平均株価が心理的な節目である2万円を伺う動きとなっていることは支援材料です。大型の株ですので跳ね上がることはないにせよ、日経が大台突破となれば、じわじわと上昇していく展開が予想されます。

続いて、月足チャートを見てみましょう。

2月高値を抜けた場合、ここから先の上値の焦点は99年11月の高値(9,700円)と11年3月の安値(1,610円)の半値戻し(5,655円)となります。「半値戻し」は相場格言などでもいわれるように全戻しにつながると言われています。半分戻ってくることができれば強い相場と考えることもできますが、下で既に買っているようであれば、利食いをいれるポイントと見ることもできます。
半値戻し達成となれば、次の上値のポイントは61.8%戻し(6,609円)。
全体相場が明るく推移することに期待したいところです。

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