「いつも適切な回答をありがとうございます。この株を10年以上持っています。業績もいいようなので、あと1年は離さずにいるつもりでした。最近、下がり続けています。もう少し様子を見てもいいですか。やはり離すべきでしょうか。」と、リクエストいただきました。
それでは、日足チャートを見てみましょう。
8月8日の決算発表を受け、株価はご覧のように窓を空けての急落となりました。まずまずの業績だったにも関わらず売り込まれ、その後の戻りも限定的だったことで、直近安値3,355円を本日割り込み、再度下値を試しに行く展開となりました。
まずは、この3,355円を早期に回復できるか否かが焦点となります。
25・75日移動平均線が下向きであるため、株価は下降基調。目先は、10日移動平均線(桃)~25日移動平均線(緑)を上値抵抗線に戻れば売られやすい形状ですので注意が必要です。
ついで、月足チャートをみてみましょう。
1年移動平均線(緑)で上値を押さえられ、2年移動平均線(水)を割り込む動きを見せています。1~2年の株価移動平均線が上値抵抗線として機能している間、下げ渋り、または下げ止まりの動きが出るまでは、下降基調は変わりません。
10年前から保有されているとのことなので、利益は十分ある状態でいらっしゃると思いますが、下げ止まりがまだ見られませんので、ここから1年保有するとなると利益幅が減少するリスクも取らなければなりません。
14年の安値、16年の安値を結んだトレンドライン(赤)は、ちょうど現値付近です。
ここをあっさり割り込み、上値抵抗ラインとなるようですと上昇転換には時間がかかりそうです。
もみ合いからサポートラインとして機能していけるかどうかに、注目してみてください。