東証1部 3038 神戸物産のリクエスト分析

「中期投資。20%下がった額を指値しています。期間は7月5日です。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

現値から20%下がったところということですと、現状ご覧の75日移動平均線よりやや上の水準ということになります。

75日移動平均線が右肩上がりで、同線が下値支持線としてしっかり機能するようであれば、十分に押しを入れた状態となりますが、75日移動平均線を割込み早期に反発・回復してこなければ、中期下降トレンド入りとなりこの75日移動平均線が上値の抵抗としてその後の上昇を阻むことになります。

かといって、現状の株価は75日移動平均線より20%以上乖離しており中期投資の場合は高い水準です。
(※短期の場合は強いトレンドに乗っていくという方法もあります)
押し目を待つは常套手段となりますが、20%の調整を待つとなりますと頻度としてはそう多くタイミングがあるわけではなく、実際には相場の反転に注意しなければならない水準となります。待つには深すぎ、下降トレンド転換のリスクが高まります。

今年に入ってからの下値支持線としては、ご覧の20日ボリンジャーバンドの中心線(20日移動平均線と同意)20~25日の移動平均線を調整ラインとして考えると強い上昇トレンドは維持しつつ押し目を狙えるのではないかと考えます。

ただし、RCIなどで確り陽転を確認してからでなければなりません。
上昇の勢いが強い場合は、RCIは-50水準ですぐ陽転してくる場合が多いです。
-50以下から-80近辺で陽転する場合はしっかり押しを入れた格好となり再上昇にはやや日柄を要するケースが多いと感じます。
-80以下-90~-100に近い値を示す時は、トレンドの下降転換に注意が必要です。

もし7月5日までに20%以上の調整を待つのであれば、なにか材料か大きなポジション調整の動きがなければ難しいかもしれません。
6月12日に決算発表が予定されています。4月単体での成績が好調で業績の上振れ期待から目先買われています。発表時までに相場に好業績が織り込まれていれば、大幅に調整が入ることもあるかもしれません。

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