「業績や配当利回りから見て、やや売られ過ぎに思えます。三角保ち合いに入って来ているようですが、いかがでしょうか。」と、リクエストいただきました。
国内IT業界は、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたライフスタイルやワークスタイルの急激な変化によって社会のデジタルトランスフォーメーションが加速し、リモートワークなど戦略的なIT投資に対する需要が増加していることがコロナ禍で評価されています。一方で、事業活動が制限された業界などは業績の悪化からIT投資が抑制されている部分もあり今後の回復が待たれます。
財務面では安定性があり、増配も支援材料になっています。高い配当利回りも魅力です。
長い目線でみれば三角持合いともとれます。
それでは、週足チャートを見てみましょう。
13週移動平均線(緑)と26週移動平均線(水)がDクロスして下げ相場に転じてからは、株価は13週線を上値抵抗線に下降が続いており、戻れば売られる戻り売りパターンとなっています。
3500円近辺での堅さはみえるものの、持合いが続いていることでMACDヒストグラムも0ラインは超えからの際立った増加傾向はみられない状況です。
また、信用倍率は41倍と高水準です。
需給面では、今年に入って下降に転じてから信用の買い残が急増していることからしばらくは日柄と需給の整理が続くと見られます。
高配当狙いでじっくり持たれる場合でも、持合い離れを確認してからでも遅くないかと思います。一方で、値動きはいい意味では安定している銘柄ですので、短期キャピタルゲイン派の方にはやりにくい銘柄かもしれません。