東証2部 ラオックスのチャート分析

「公募増資発表で株価は大幅下落しましたが、業績はいいように思います。いかがでしょうか?分析の程、よろしくお願いいたします。」 とのリクエストをいただきました。

ご指摘のように、訪日外国人観光客の増加などで、国内店舗事業の収益が急拡大したことで業績は好調です。

増資をすると、発行株数が増えるので一株当たりの利益(EPS)が希薄化し株価が下落します。既存の株主にとってはマイナス要因となるものの、増資をして資金調達する目的が将来に期待がもてる内容であれば、ファーストアクションで売られた株が買戻されるということもあるでしょう。

ラオックスのIR資料によると、今回の資金調達の目的は『日本一の免税ネットワークの構築に向け、積極的な店舗展開を行っていくための設備投資』としており、足元の好業績を背景に中期経営計画(17年12月期に営業利益120億円を目指す)を実現するためのかなり前向きな増資と評価できます。

今後、増資希薄分を埋めてくるような相場展開となりますと、強い相場となりますが目先テクニカルでは、水色の75日移動平均線を回復し、同線が下値支持となっていくか見ていく必要があるでしょう。また今回の発表により開けた窓を、今後上昇して埋めることができるかが、焦点となります。

 

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