東証1部 3774 IIJのリクエスト分析

「下方修正から下げていますが、信用残やテクニカル・ファンダ的に戻り局面は近いでしょうか?2,350円までの戻り 5月のSIMフリータイミングでしょうか?」とのリクエストをいただきました。

3/24発表の業績の下方修正を材料に、マドを大きく空けて急落しました。
材料での急落は、その後急反発となるケースもありますが、未だ自立反発の動きも見られず、下値模索の展開となっています。

日足チャートを見てみますと、数か月続いたボックスを一気に下割れ、信用買残も18倍と高水準です。

業績発表後も高値・安値ともに切り下げる相場が続いていることから、買い残の整理が加速しますと、目先下値では昨年10月の安値1,802円がサポートとなるか見ていきたいところです。

一方上値の焦点は、25・75・200日などの各種移動平均線を一気に突き抜けて急落していることから短期的に買戻しが入ったとしても戻りは鈍いことが予想されます。まずは、マドの下限2,217円。ここを超えてくれば200日移動平均線が位置する2,300円近辺が視野に入りますが、過去のもみあい相場の下限でしこりがあり、強い抵抗帯として意識されるでしょう。

下げ止まりが確認できないうちは、買いはまだ見送りです。

また、財務面からは今回の発表で15年3月期の連結税引き前利益が従来予想の65億円から51.5億円と下方修正しております。こちらの要因はNTTドコモによる卸定額通信料の改定(ネットワーク原価の上振れ)にあります。一過性のコスト増ではないので中期的な視点で見ていく必要があるでしょう。

5月のSIMロック解除義務化は織り込み済みと見ます。

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