「最近の高値279円で10万株買ってしまいました。押してもすぐ300円まではいきそうな勢いがあると思ったのですが、簡単ではありませんでした。現在は短期調整と見て持続するつもりですが、最近はギリシャの問題やアメリカの金利引き上げ、中国株の動向と、少し気になることも出てきて、迷っています。ぜひ、分析をお願いします。」とのリクエストをいただきました。
銀行株は低金利の下で長らく停滞していたセクターですが、時価総額が高いためここのところ大口機関投資家の受け皿として注目されたほか、大型株選好の動きから4月後半から立ち上がりを見せました。
目先の株価は桃色の10日日移動平均線を下回ってきたことで短期調整局面となっていますが、今後は緑色の25日移動平均線が支持線として機能していくかどうかに注目です。このレベルを割らなければ上昇基調が崩れていないことを確認できますので保有も継続できます。
ただ、調整一巡後に戻りを試す場面では10日移動平均線で上値を押さえられますと戻り待ちの売りものがでてくる可能性がありますので注意が必要です。
今週はメジャーSQ週のため、高値圏で保合いとなっていた日経平均株価は値荒い動きとなっていますが、来週以降2万円の大台が維持されれば再度個別株物色の動きも再開していくことが考えられます。
銀行株全般は長い目でみれば出遅れ感がありますので、底堅く推移していくものと考えますが、今年の安値191円から6月1日高値280.4円までの上昇からの38.2%押し246円を割り込むと、段階的に半年押し、全押しと本格的な下降転換となります。
本来であればこうした調整に対応できるようポジションは一回の取り引きで全入または大量に張らずに分散していくのがおススメです。株価の動きに柔軟に対応できるようになります。