東証1部 6753シャープのリクエスト分析

「いつも参考にさせていただいています。株価は下げに下げて95円となりましたが、今のうちに仕込んでおけば長期的には上昇することはあるのでしょうか。」と、リクエストいただきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。

日足チャートを見てみましょう。
株価は75日移動平均線からマイナス20%以上も下落しており、売られ過ぎの状態です。テクニカルの視点だけでいえば、短期で大幅売られ過ぎの反発を狙いたい局面ですが、今日現在リバウンドの動きも限定的となっています。

超過債務に陥ったニュースや、東証による東証1部から2部への指定替えの発表が
嫌気売りを誘ったことで買の手は鈍っており、円高進行も懸念材料です。

今後、急落前下値支持となっていた120円近辺まで短期的に戻りがあったとしても、その上には25~200日移動平均線が強い抵抗として控えており、よほどの材料がでてこない限り徐々に上値は重くなりそうです。

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週足チャートを見てみましょう。
ご覧のように、各種移動平均線は下向きで株価の戻り高値を切り下げる展開となっています。株価水準は低いですが下降相場は続いていますので買いは見送りです。

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債務超過は鴻海精密工業による支援で解消する見通しですが、経営再建中で体力もなくここから長期投資で買うということは、株式を取組む上での最大リスクを覚悟しなければならないでしょう。

今回の全体相場の暴落は絶好の仕込み時としている向きもありますが、割安な株を買うことと、理由があって安い(売られている)株とでは、リスクの度合いが違うことを認識して取り組まなければならないと考えます。

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