東証1部 4528小野薬品のリクエスト分析

「NISAで買いたいと思っております。下げどまったのでしょうか。宜しくお願い致します。」と、リクエストいただきました。

週足チャートを見てみましょう。
4528

長期で上昇トレンドを形成していたチャートでしたが、7月に入りこれまでサポートラインとなっていた50週移動平均線(橙色)を下抜け、一転下降に転じています。下抜け時には、値ごろ感からの買いも入ったようで、図のように信用買い残が急激に増えているのも確認できます。この3000円前後で買い参入した向きは、上に形成されたマドを埋めにかかる動きがでてこない限り含み損を抱えていることになります。信用倍率も20.1倍と高水準となっておりますので、戻り高値は、やれやれの売りや戻り売りで上値が重くなりそうです。

直近のローソク足を確認しても、高値・安値ともに下値を切り下げている状態ですので、まだ売りものが出尽くしたとは言い切れません。しばらく買いは見送りです。

NISA口座で検討とのことですので、数年単位での長期トレードを想定されていらっしゃるだと存じますが、以上のことから売られすぎからの反発が入る場面でも需給が改善されるまでは反発は一時的にものに限られそうです。

国内に競合薬が登場した等の足元の悪材料をこなし、マド埋めにとりかかる動きがなければ下げ止まりを確認できる状態ではなさそうです。

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