「いつもお世話になります。買値245円5000株保有しています。中期350円狙い分析宜しくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。
日足チャートでは、直近マドを空けての急上昇となっており上昇に勢いが感じられます。
今回は中期目線とのことですので、週足チャートを確認してみましょう。
ご覧のように、目先立ち上がり、株価は年初来の高値を更新中。一目均衡表チャートでは雲(先行スパン1と先行スパン2の間の価格帯)を上抜けてきたことがわかります。
雲の上は晴天、雲の下はどしゃ降りと言われるように、雲の上に株価が出ると比較的順調に上昇が望めます。短期的には調整しつつも、この上昇基調が続くようであれば、目標の350円は射程圏内です。
テクニカル以外の参考として図2をご覧ください。
足元の指標に改善が確認できることもプラス材料となっています。
世界経済や商品価格の先行指標とされているバルチック海運指数(鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み外航不定期船の総合的な値動きを表す)は、ここにきて戻り足を強めています。
これは、海運会社の先行きの業績を判断する材料にもなりますので、海運セクターを取組まれる方は必ず確認しておきましょう。
また、米国金利の先高観から為替相場(ドル円)がドル高・円安方向への動きがでていることで、これまで渋めにでていた業績予想の上振れを期待する向きの見直し気運も高まっています。
原油相場についていえば、OPECの原油減産合意のニュースで価格は上昇し50ドル台を回復していますが、このレベルであれば運搬コスト高懸念というよりも、これにより世界経済の回復が期待できるとし現時点ではプラスに作用している模様です。
中期的にはこれらの指標の今後の動向にも注意をはらいつつ利食いのチャンスを伺っていく、ということになりそうです。