「購入後、1300円まで上がりましたが、また購入価格近辺まで戻って来てしまいました。中長期で保有の予定でしたが、この頃相場が不安定なため、少し下がるとつい不安になってしまいます。まだ保有継続で大丈夫でしょうか?よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。
それでは、週足の一目均衡表チャートを見てみましょう。
今年に入って下値を固める動きを見せつつ、7月初旬にはボックスの上限(3/8高値1270)一時突破する動きを見せました。
しかしながら、上には一目均衡表の分厚い雲が上値抵抗として横たわっています。
この雲、つまり先行スパン1と先行スパン2の間ですが、広ければ広いほど抵抗帯や支持帯としての機能が強くなる傾向があります。
現在、株価は雲下にありますので上値では、雲下限をまず強い抵抗線として意識しなければなりません。
一方の下値のポイントは1209円、一目均衡表の転換線(桃)・基準線(青)の位置するラインです。ここが、まず下値支持線となるか注目です。
ここを割込みますと、昨年12月と今年5月の安値を結んだサポートライン(赤)近辺まで落ち込むことも想定されます。
また、下段のオシレータ指標で確認しますと、高い位置からDクロスしてきているのがわかります。
オシレータ指標は、相場のリズム(波動)を見ることができるのですが、このことから、一旦はボックス下限を伺う動きが強まりやすい商状です。
保有されているポジションは中長期とのことですが、継続保有が可能かどうかは、当初の戦略と各々資金量などによって変わってきます。
機能している支持線を割れたら、もしくは直近安値を割れたら、サポートラインを割ったらなど、最終的にはトレーダーの判断となります。
その時になって慌てないためにも、予め利食いと損切のラインをチャートのポイントなどを確認して、決めておくことが重要かと思います。
当初の目論見から外れた場合は、早めの対処がベストですが、最終ラインは、図に赤で引いたラインを目安としてください。