「お世話になります。この銘柄は下降トレンドだと思いますが、下値のめどや反転上昇の可能性等、考え方をご教示ください。」と、リクエストいただきました。
ご覧のように、各種移動平均線は右肩下がり。株価も13週・26週線などの下にあり下降基調です。
このような場合、上に控えている移動平均線等が抵抗ラインとして意識され、戻れば売られる下げ相場が続きやすい状態です。現状下げ止まりが確認できませんので、しばらくは日柄整理が必要な売り相場が続きそうです。反転上昇には時間が必要でしょう。
ここから先の下値の焦点は、昨年8月の安値(3497円)です。
仮に、ここを割込むことがあれば、一段下に取引レンジを移行してくるともに、戻りを試す場面では強い抵抗帯となる可能性が高くなりますので注意が必要です。
一方、ここから戻りを試すようなら26週移動平均線(水色)・50週移動平均線(橙)、次いで昨年9月の高値(3864円)が上値のポイントとなります。戻りを試すも重い場合は、RCIが+70近辺から反落するタイミング(図の青丸)にも注意しながら取り組みましょう。
また、中東情勢の悪化等により原油価格の高騰が継続するようですと、財務面からの売り圧力も台頭してきますので念頭にいれておきましょう。
ご参考までに決算短信からの算出基準を紹介しますと、米ドル円為替レートを110円、航空燃油費の一指標であるドバイ原油の市場価格を1バレルあたり65米ドル、シンガポール・ケロシンを1バレルあたり80米ドルとなっています。