「久しぶりにお世話になります。株価が下がってきて、予想配当が19.67%となっていますので、購入を検討しているのですが、今後の株価予想をご教授いただけないでしょうか」と、リクエストいただきました。
それでは、週足チャートを見てみましょう。
ご覧のように、昨年5月に大幅な減益を発表するとともに1株あたり250円の特別配当の実施を発表、その後6月末での権利落ちを経て現在に至っております。
20年3月期の通期配当がよく見えるのは、この特別配当分によるものでしょう。
株価はその後、50週移動平均線を上値抵抗線に方向感に欠ける展開となっています。
さて、ここからの上値の焦点は、まず1550円近辺にある50週移動平均線です。
ここを突破することができなければ、上方向への動きは限定的です。
配当取りの為に一時急増した買残は、ようやく整理がついてきていますが、戻り売りの下降基調が続きますので、まだ買いは見送りでしょう。
仮に50週移動平均線が重く、1月の安値1404円を割込んできますと、昨年8月安値(1273円)が視野入りしますので注意が必要です。
グローバル経済の減速が続くなか、自動車、半導体、民生用電子機器といった市場が低迷している影響が財務内容に表れています。
プロジェクターや健康・理美容事業についても、収益の回復が計画どおりに進んでいない現状があります。
除菌消臭器についてのニュースリリースが会社HPにありましたが、今のところ材料視する向きはなさそうです。
買うのであれば、長期的な展望での見極めが必要です。