東証P 8309 三井住友トラスト・ホールディングスのリクエスト分析

「平均単価3855円で保有しています。配当目的での長期保有を予定していましたが、株価が直近のボックス圏の上限に近づいて来たため、一部または全部を売却すべきか検討しています。日足チャートで見ると売りたくなりますが、月足チャートで見るとまだ上がり始めたばかりのようにも見えます。投資スタンス次第なのかも知れませんが、何かアドバイスがありましたら、ご教授いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは日足チャートを見てみましょう。

ご指摘のように年明けからの株価は大きく3800円から4300円、500円幅のボックス相場です。

配当目的での長期保有を予定しているのであれば決算期3月の銘柄ですので、次回配当は9月ですね。
3カ月待って数百円の配当(インカムゲイン)を取るのか、ひとまず4299円(6/23終値)-3855円(取得平均単価)=440円のキャピタルゲインをとるのかの判断は難しいところです。
配当取りをした後の落ち分も高配当の銘柄だけに大きいです。
最終的な判断の部分はおまかせするしかありませんが、業績は好調ですし、米国金利の上昇など市況要因の効果も支援材料です。

金利上昇は貸出で金利収益を得ている銀行業にとってはプラスに作用するため、銀行セクターにとってはプラスです。

アメリカのインフレ対策のために、今回FRBは政策金利を0.75%引き上げ、大幅な利上げに踏み切っています。この傾向は当面継続すると考えられますので、直近の4364円(3/28高値)をとっていく外部環境は整っていると思われます。

企業や個人の借り入れニーズの低下や不動産購入に陰りが見えてくるようですと要注意ですが、いまのところ企業の設備投資も個人の不動産購入も好調のようです。

目先はこの直近高値(ボックス上限)を巡る攻防に注目しつつ、利確か継続保有かと考えていくしかなさそうです。
突破すれば、5000円台が視野入りします。

さて、チャート下部には25日のSRV-K・Dを入れています。
ヤマ・タニの部分はボックス相場内の高・安とシンクロしているように見えるためこの先の動向を見ていきましょう。
80%水準を割れてくるようですと再び4000円アンダーまでの調整を考慮する必要がありそうです。

カテゴリー: チャート分析 パーマリンク