東証1部 6810 マクセルホールディングのリクエスト分析

「久しぶりにお世話になります。株価が下がってきて、予想配当が19.67%となっていますので、購入を検討しているのですが、今後の株価予想をご教授いただけないでしょうか」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

ご覧のように、昨年5月に大幅な減益を発表するとともに1株あたり250円の特別配当の実施を発表、その後6月末での権利落ちを経て現在に至っております。

20年3月期の通期配当がよく見えるのは、この特別配当分によるものでしょう。
株価はその後、50週移動平均線を上値抵抗線に方向感に欠ける展開となっています。

さて、ここからの上値の焦点は、まず1550円近辺にある50週移動平均線です。
ここを突破することができなければ、上方向への動きは限定的です。
配当取りの為に一時急増した買残は、ようやく整理がついてきていますが、戻り売りの下降基調が続きますので、まだ買いは見送りでしょう。

仮に50週移動平均線が重く、1月の安値1404円を割込んできますと、昨年8月安値(1273円)が視野入りしますので注意が必要です。

グローバル経済の減速が続くなか、自動車、半導体、民生用電子機器といった市場が低迷している影響が財務内容に表れています。
プロジェクターや健康・理美容事業についても、収益の回復が計画どおりに進んでいない現状があります。
除菌消臭器についてのニュースリリースが会社HPにありましたが、今のところ材料視する向きはなさそうです。

買うのであれば、長期的な展望での見極めが必要です。

カテゴリー: チャート分析 | コメントする

東証1部 8154 加賀電子のリクエスト分析

「進捗率から見て、通期の上方修正の可能性が高いと思います。ここのところ、随分と売られていますが、今後の動きはどのように見ればいいでしょうか。75日線も下回って来ているので、少し心配しています。よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

ご指摘のように75日移動平均線割れとなり同線が上値の抵抗となっています。
今後、戻りが入るもこの水準が重いようですと約5ヵ月間続いた上昇トレンドの売り場となります。信用倍率も4.5と、売り方にも狙われやすいチャートの形状ですのでテクニカルや需給的には下振れや戻り売りに注意が必要です。

これより下のポイントは、まずは11月8日開けた窓(2237円~2290円)となります。
ここは、好調な進捗にもかかわらず通期業績予想を据え置いた決算発表を受け上昇した日ですが、現状この上昇分をほぼ消しています。まずは、この水準が下値支持線として機能するかに注目しながら取り組みたい局面です。

先日業績の情報修正したアドバンテスト(半導体関連)も、本日は軟調となっており、好業績でも伸びない背景には、中国の景気動向や中東地域の地政学的リスク、為替の円高進行など外部環境要因が見え隠れします。

加賀電子も2月6日に決算発表が予定されていますので、予想通りの結果であれば失望売りにも注意が必要です。

決算を通過し、必要な需給の調整を完了して早期に75日移動平均線を回復でるか注目です。

カテゴリー: チャート分析 | コメントする

東証1部 5803フジクラのリクエスト分析

「世話になっております。そろそろ買いに入るべきか、もう少し待つべきか思案中です。売買は中長期(数年)で考えています。考え方のご指導をよろしくお願い致します。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

長らく続いた下降相場から持ち直しを見せているものの、戻りは510円台で数回叩かれた格好となっており戻りの鈍さが伺えます。各種移動平均線は収斂しており、動意も限定的です。下値は26週線(水色)割れを試す展開となっていますので、割れた場合もう一段下の安値(昨年8月の安値:320円)が視野入りしますので注意が必要でしょう。

方向感のない状態で下ブレリスクがある状態では、長期保有であっても買いは見送りされたほうがよいでしょう。配当も10円程度ですので、長期保有のメリットも少ないです。

また、足元で行われていた自己株式取得が、今後消却されるのか処分(売却)されるのかによって少なからず今後の投資家心理に影響してくるかと思いますので、追加の情報も追ってみましょう。処分(売却)される場合、株価下落要因となり投資家心理は悪化します。

カテゴリー: チャート分析 | コメントする