東証1部 7203トヨタのリクエスト分析

「先日来、ずいぶん株価は上げてはきたのですが、業績など鑑みてもまだまだ上昇余地があると思うのですが、いかがでしょうか?よろしくご教示のほどお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

11月に入って一時は1ドル=109円半ばまで円安が進行していたドル/円相場ですが、ここにきて1ドル=108円半ばを下回る水準までじわり円高が進んできたことで、目先は利益確定売りを誘発しやすい地合いとなっています。

自動車株は為替感応度の高い銘柄です。
トヨタの場合、為替が1円円高に動くと400億円利益が目減りするといわれています。
そのため、輸出採算悪化への警戒感が一時高値更新を阻むかっこうとなっており、今後のドル/円相場の動向にも目が離せません。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

13週移動平均線(緑)・26週移動平均線(水)右肩上がりと中・長期目線で考えますと、上昇基調を維持していますので上げ余地はあります。

しかし、目先は5週移動平均線(桃)を割込んできており短期的には調整売りに注意が必要な局面です。

昨年末からの上昇局面では、調整を入れながらも安値を切り上げて上昇してきましたので、ここからエントリーするようであれば、調整を待ってタイミングを計ってもいいかもしれません。

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東証1部 6706 電気興業のリクエスト分析

「お世話になっております。10年近く持っています。その間株式併合等ありました。もう少しでトントンの状態になる所まできましたので、やれやれ売りを考えています。最近5G銘柄とも言われていますので、もう少し待った方がいいでしょうか。ご教授ください。」と、リクエストいただきました。

電気興業は、電気通信と高周波の2の分野が収益の柱となっています。
移動平均線通信分野では、LTEや5G向けのアンテナ事業で需要見込まれるものの、価格競争が激化していることから受注環境は厳しい状況のようです。

8月に発表された20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は8800万円の赤字(前年同期は1億6400万円の黒字)に転落しています。四半期ごとの振れが大きいようなので今後も発表される業績には注意が必要です。

ただ、5G銘柄ということでテーマ性はあるため、大型株の動きが一服しているような地合いでは物色されやすい銘柄であるとは思います。

それでは、26週ボリンジャーバンドを見てみましょう。

安値と安値を結んだサポートライン、高値と高値を結んだレジスタンスラインを引きますと、三角保合いの形状です。

ここから先の上値のポイントは、まずボリンジャーバンドの1シグマ3257円近辺です。
ボリンジャーバンドの±1シグマは、トレンドの転換やこれから始まるトレンドの起点を確認するときに使える場合がありますので、上抜けできるか否かにまずは注目です。

やれやれの売りを考えていらっしゃるとのことですので、下値では26週線(ボリンジャーバンドの中心線)を下値支持線として抑えつつ、売りのタイミングを計ってください。

下段のMACDヒストグラムが0ラインを上抜けしていくようであれば、しばし戻りを待ってみてもよいかもしれません。

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東証1部 3756 豆蔵ホールディングスのリクエスト分析

「お世話になっております。2018.4月@1250で500株購入しました。
もうそろそろ離す方がいいかとも思いつつ、もう少し高値を追っても…と迷っております。ご教授下さい。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

今回を含む 過去2回の長期上昇局面では、ご覧のように13週移動平均線(緑)が下値のサポートとして機能してきたことがわかります。

継続保有を考えるのであれば、トレンドの継続性を確認していく作業が都度必要になります。

足元では、5週移動平均線(桃)の1573円や7/16の高値1539円が下値のポイントです。ここを割れると13週移動平均線近辺まで調整を入れる可能性が高くなります。

その際は、利益幅が減少するリスクをとりつつ、次の反発を待つことができるかどうかという判断が必要となります。

中期上昇トレンドの継続性は、この13週移動平均線が下値支持となるか否か、ちょうどこの水準に昨年2月の高値1422円もありますので注目されます。

MACDはGクロスした後も上昇中ですが、下段のヒストグラムと合わせて確認いただき、ヒストグラムに今後減少傾向が見られる場合はDクロスに注意です。

一方、上値の焦点は8月第3週大きく上長ひげをつけた週の終値が1700円付近にありますので、ここを突破できるか否かがポイントとなるでしょう。1700円以上は売りものが台頭しやすい形状ですので注意が必要です。

「利食い千人力」ということわざがあるように、利確して利益なので個人的には一旦利確して調整局面では再度押し目を拾えるよう準備すべきかと考えます。

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