東証1部 3436 SUMCO のリクエスト分析

「昨年1月の天井から1年かけて大きく下落したのに底からの戻りが遅いです。分析をお願いします。中期買値1700円」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。
中期目線であれば、下降ボックスです。

下段のMACDを確認しますと、MACDがGクロスしているのがわかります。
MACDのGクロスは下降トレンドの終了を暗示していることもあり、上昇転換の可能性もあります。

ただ、26週ボリンジャーバンドを見てみますと、収斂傾向にあるバンドの+1シグマと下降中の中心線の間に株価は位置しており、中期的に見みると未だ大きく動意づいているようにはみえません。

ボリンジャーバンドは、中心線の上下3本に引かれているシグマと呼ばれるバンドによって、トレンドの強さを判断することができます。
バンドが大きく広がっていく傾向であれば、値動きが大きくなっており、トレンドが強まっていると判断します。逆にバンドが収縮している状態であれば、値動きが小さくなっており、トレンドが弱いか、またはトレンドが発生していないと判断します。

目先の高値の焦点は、+1σの1657円、並びに昨年12月高値1797円。
買値が1700円とのことですが、数か月単位でみた波動の中にありますので、通常の変動幅から考えると一時的に回復する動きを見せてもおかしくはなさそうです。

今後、ボリンジャーバンドのバンド幅が拡大していく動きが見られれば、トレンドが形成されていきますので、そこでボックス相場の継続か、トレンド転換かを見ていきましょう。

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ジャスダック 6324 ハーモニック のリクエスト分析

「漸く戻しつつありますが、なかなか買値の平均6000円に届きません。貸借倍率から見て上昇を期待しておりますが、今後の展開についてアドバイス下さい。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

25・75日移動平均線は200日移動平均線を下回る状態ですが、10日・25日移動平均線はそれぞれ75日移動平均線をゴールデンクロスしていますので、上昇の初動の段階とみることができます。

ただ、上方には200日移動平均線が上値抵抗線として4000円の大台近辺に位置していますので、まずはこの200日線との攻防に注目です。

年末の下降(12/4高値:4210円から1/4安値2730円)から、反発を見せた局面で売残が増加してきています。このため、戻り売りを狙っていた向きは4000円の大台に乗せてきたことで警戒感が台頭しています。

上値の抵抗として機能している200日線並びに12/4の高値を突破していく動きが見られるようですと、踏み上げ期待も高まります。仕掛け的な買いがでてくる可能性もあるでしょう。

ただし、4000円の大台並びに短期的な支持線として機能している10日移動平均線を大きく割り込むようですと、失望売りから保合い相場がしばらくつづくことも考えられます。200日線の攻防を見極めましょう。

下段のSRV-K・D(オシレータ系の指標)を見てみましょう。高値更新している間は高い水準で横ばいをみせますが、80割れから下方向の動きを見せるようですと注意が必要です。トレンド系の指標と合わせてチェックしてみてください。

なお、6000円の買値付近までに戻すには、長期的な展望が必要です。25日移動平均線を下値支持線に上昇基調を維持できるかどうかを確認していきましょう。

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東証1部 5702 大紀アルミニウム工業所のリクエスト分析

「8078阪和興業の分析ありがとうございました。参考にさせていただきます。引き続きのリクエストで恐れ入りますが、こちらの銘柄も購入を検討しているところです。PER割安で、営業利益も通期で上ブレする可能性があると見ています。度々すみませんが、よろしくお願いします。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

株価は下向きの26週移動平均線を下回る下降相場の状態ですが、直近では13週移動平均線を上抜けしてきており下げ渋りも見られます。

ここから先の上値の焦点は、まず26週移動平均線の648円。ここが戻り局面で突破できないことがあれば、テクニカル上では戻り売りが入りやすい形状となりますので注意が必要です。
10月に戻り高値を試しに行く場面で抵抗として機能した50週移動平均線も同様です。

信用倍率は10.0と高水準で、日頃の取引量と比べると5~6倍近い買い残があります。
10万株の自社株買いのニュースは下値の支援材料にはなりますが、上値で伸び悩むようですと失望売りや、積み上がっている買残の整理が進んでくる可能性があります。

戻り高値では上値抵抗ラインとして意識される各移動平均線との攻防に注目する必要があります。

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