東証1部 8078阪和興業のリクエスト分析

「いつも大変参考にさせていただいています。同銘柄の決算ですが、為替差損や有価証券評価損がなければ、非常に良い内容に見えます。新規購入を考えていますので、チャートの分析をよろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

長く下降トレンドを形成してきましたが、年明けからは25日移動平均線を意識した動きを見せ下げ渋り感が出ていました。また、昨日の決算発表を受けて上昇したことで、株価はニ番底を形成したかのように見えます。

財務面では、ご指摘のように為替差損や特損として計上した有価証券評価損がありますが、通期売上の見通しについては据え置きとなっているため大きな心配はないのではないかと考えます。

「二番底は黙って買え」という相場格言がありますが、今回は決算直後の上昇ということで、決算材料を消化した後の動きを見極めてからがよいかと思います。

本日、75日移動平均線を上抜けしてきましたが、今後この75日移動平均線が下値支持線として機能していけるか否か、数日中に再度下割れしてくるようですと今回の上昇は一過性の上昇である可能性がでてきます。翌日以降も75日移動平均線を維持できるか、また、今後出来高が大きく急減していくことがないことを確認していくのも重要です。
取引参加者が極端に減るようであれば要注意ですが現在の取引高を維持していくようであれば、信用倍率の高水準も懸念材料ではありません。

以上のことに注意しながら、上昇トレンドを形成できるか確認していきましょう。

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東証2部 3794 NDソフトのリクエスト分析

「エヌ・デーソフトウェア株式会社にジェイ・ケイ・イーが公開買付を実施とありました。成立すれば東証2部から上場廃止となるようですが...これからどのように動けば良いでしょうか。
買 2015年 400株 @1496
よろしくご指導ください。」と、リクエストいただきました。

7日にエヌ・デーソフトウェアがMBOを実施するとの発表が買い材料視されました。
公開買付者は、投資ファンドのジェイ・ケイ・イー。MBO価格は1株につき1700円です。仮にこの水準あたりまで上がっていくとすると2015年4月に示現した上場来高値(1695円)よりも高いので、発表以前に保有していた株主はすべて利益が出る計算となります。

本日は、この価格にサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げています。

ジェイ・ケイ・イーは、買付け等を行う株券等の数に上限を設定していないため、公開買付けの結果次第では、取引所の定める上場廃止基準に従って、上場廃止となる可能性があります。
また、完全子会社化を目指しているため、MBO終了後にエヌ・デーソフトウェアの株式は所定の手続を経て上場廃止になる見通しです。
今後について詳しくは、エヌ・デーソフトウェアのIRに直接お問い合わせをお願いします。

上場廃止となった場合は、市場において取引することはできなくなります。
毎時板情報等を参考に売却に注力しましょう。

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東証1部 3445 RSTECHのリクエスト分析

「アドバイス助かっております。底値で動いてきたようなので買いを考えています。宜しくお願い致します。」と、リクエストいただきました。

いつもリクエストいただきまして、ありがとうございます。
それでは、日足チャートで確認してみましょう。

昨年8月に長期線(200日移動平均線)を割込んで以来、戻り高値を試す局面では75日移動平均線が上値の抵抗として機能し、同水準での戻り売りに下げ幅を拡大する動きが続きました。

現在、75日移動平均線からの乖離率もマイナス30%以上になっています。
目先は5日~25日移動平均線を上回ってきており、下げ止まりからの反発を期待する向きもありますが、下げ相場の一時的な下げ止まりの可能性が強く、すぐ戻り売りに転じる心配があります。

12月の急落時から、そろそろの打診買いで、信用買残も増加しています。
信用倍率は11.6倍と高水準です。仮に下降ボックスを下割れしてくるような動きがあった場合は、12月の急落時から積み上がった買残が下落要因となりますので注意が必要です。

大きく下げてきた後ですが、仮に日経平均が戻り局面に入っても大型株と比べると小型株の戻りは鈍いかもしれません。

前回の決算発表では、通期見通しを上方修正しており株価対策(投資家還元)として増配を打ち出していますので下値は堅いかもれませんが、上値を積極的に仕掛けていく向きは今のところ限定されています。買いはまだ早そうです。

動意づくきっかけとしては、2月13日に決算発表がありますので、注目してみてみましょう。

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