東証1部 5002 昭和シェル石油のリクエスト分析

「2008.10月@825で3000株 配当も良かったので持ち続けてきましたが今となってはもっと早くに手放せば良かったと思っています。今年の高値1700円を狙えるでしょうか。また、高配当の資産株という株はどのよう株なのでしょうか」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

株価は13週移動平均線(緑)、26週移動平均線(水)を上回ってきたことでボックス上限を突破。2018年1月に付けた高値(1,713円)が視野入りしました。
同水準を突破すると、過去にしこりのない真空地帯になっていますので株価上昇に更に弾みがつくことも期待できます。
ご指摘のように配当もよいです。今年初めの急落後も1,400円アンダーでの底堅さが見られたのは、高配当に加え今期52.5円に増額が予定されていることも下値で買い支えられた要因かもしれません。5/9に決算発表が予定されていますので、発表前後の思惑での動意には注意しましょう。

また、原油価格の上昇が支援材料となっている部分が大きいため、長期保有の場合は原油価格の推移も余力があれば追ってみましょう。60ドルを大きく割れるような急落があった場合は要注意です。上昇トレンドの転換に注意しましょう。

高配当の資産株を物色する向きは、配当狙いの基本的には長期保有が鉄則です。
値動きが安定していて、緩やかな株価の上昇が期待できる。業績がよく、配当も安定して株主によく還元されている。などの特徴が見られます。

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東証1部 3289 東急不動産 のリクエスト分析

「いつも適切なアドバイスをありがとうございます。2014.3月@800で1000株持っています。いくら位が離し時と思われますか。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

株価は今年2月に空けた窓埋めを完了し、急落前の水準まで回復をみせています。
転換足も陽線が連続し上昇の勢いもあることなどから、目先は今年の高値1月24日の高値(914円)が視野に入ります。
長く保有されたポジションですので、同水準を伺う動きが継続している間は保有しても構いません。ただし、目先は900円水準が最初の上値目処として意識されそうです。
また、信用倍率も4.9倍と買残も多く一旦は売りものがでやすいでしょう。

一方、転換足(上段)が陰転もしくは、MACDヒストグラム(下段)に減少の兆しが見られた時、またはRCIが高値から陰転してくるような局面があれば手堅く利食いを検討しましょう。

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東証1部 6409キトーのリクエスト分析

「チェーンブロックのメーカーで、米国トランプ政権下での公共事業の拡大により業績好調のようなので、買いたい銘柄ですが、2月中旬に短期的な急騰してしまい、今買うと高値掴みしそうで躊躇しています。信用残は圧倒的に売り残が多いので、好業績が継続されれば、踏み上げ狙いで買いたいのですが、アドバイス頂ければ嬉しいです。」と、リクエストいただきました。

それでは、長期の月足チャートを見てみましょう。

上場時近辺で付けた高値を超え、この高値水準は維持している状態です。
上にしこりはない状態といえますが、株価は6ヶ月移動平均線から大きく上離れしており、高値警戒感も台頭しています。強ければ上げ余地を残している場合もありますが、ここからは高値保合いからの急調整といったリスクが高くなりますので中長期目線では買えない水準です。

続いて、日足チャートをみてみましょう。

75日移動平均線(水)は上向き、かつ株価は25日移動平均線(緑)を下値支持線に上昇基調を続けてきましたが、直近の動きを確認しますと、高値での保合いが続いたことから10日移動平均線(桃)短期線が下向きはじめ、これが上値の抵抗となっています。
通常は、株価が25日移動平均線を下値支持線に上昇を続けている間は押し目買いも検討できますが、目先ローソク足の陰線が目立っており、戻り売りが上値を重たくしていますので、やはり買いは見送りでしょう。ボックスの高値を試す仕掛け的な動きがあれば、出来高の薄さ故に、短期的に吹く可能性もありますが、注意も必要です。
継続保有には出来高の増加が必要でしょう。

一方、ご指摘のように業績は堅調のようです。
日本国内では、国内・輸出ともに足元ではインフラ関連に加え、民間設備投資が堅調。
米国では、経済政策に対する期待感の高まりから設備投資需要が堅調に推移したことが好材料視されています。地域別セグメントを確認しますと、日本・米国で構成比はほぼ80%を占めていますので、東証小型の銘柄ではありますが、米国経済の行方や日経平均の動きも確認しながら取り組みましょう。

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