東証1部 1815 鉄建建設 のリクエスト分析

「建設会社の中では出遅れ気味で、以前から注目していましたが、今回4-6月の業績が非常に良く、中長期で保有したいと考えております。何か注意する点がありましたら、ご教授いただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

足元の株価は、移動平均線収斂からの立ち上がり。また、13週移動平均線(緑)を上回る上昇基調となっています。右肩上がりの13週移動平均線を、株価が上回る間は上昇基調が継続中と見ます。中長期トレードであれば、押し目待ちで買い場を探るスタンスでよいかと思いますが、ボックスの高値付近では売りものも出やすくなりますので注意しましょう。

目先の上値の焦点は、昨年12月の高値(375円)。この近辺は14年9月高値(534円)から16年2月安値(214円)までの下落に対する半値戻し水準でもあります。ついで、昨年8月高値(393円)。ここは長く続いた下降相場の最初の戻り高値でもあり、ここを突破できるか否かが、その後の上昇を占う上で最も重要なポイントと言えそうです。

一方の下値のポイントは、13週移動平均線(緑)。ここを下回ると売り転換となります。

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東証1部 8020兼松 のリクエスト分析

「最近急に値動きが良く上がり始めています。ずーっと何年も塩づけでしたが買値近くになりました。売り時か継続か迷っています。ご指南お願いいたします。」と、リクエストいただきました。

長年保有していらしたとのことで、長期チャートで確認してみましょう。

月足の一目均衡表チャートを確認しますと、現状の株価は雲上、基準線(青)を転換線(桃)が上抜けゴールデンクロス。 長く続いた低迷期からの底固めが終了し上昇パターンに入ってきていることが分かります。
一昨年5月の高値234円を突破する動きを見せていることから、目先は上値追いの展開が予想されます。
現物での保有で、2ケタの株価にも耐えてらっしゃったのであれば、転換線(桃)を下値支持線に継続されてもよいかと思います。ただ、上値の目途は節目である300円がひとつのポイントとなりそうです。

また、仮に先ほど下値支持線としてあげた転換線(桃)を下回った場合には売り場となりますので注意して取組ましょう。

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東証1部 9505 北陸電力のチャート分析

「いろいろ参考にさせていただいています。年初来安値を付けてきたのでそろそろ購入しようと思っているのですが、まだ下がっていくのでしょうか」とのリクエストをいただきました。ありがとうございます。

それでは日足から確認していきましょう。

日足チャートでは、今年4月の安値を7月の安値が下回っており、現状では下値切り下げの下降トレンドです。足元では、反発上昇しているため、底打ち感はありますが、75日移動平均線をしっかりと超えて安定するまでは、長期的な底打ちとは言い難い状況です。加えて、信用買い残が増加しているため、先々の上値が重くなる可能性もあります。

ただし、日足で引けるトレンドラインはブレイクしており、短期的には上昇しやすい状況にあります。このまま75日線を突破すれば、200日線や前回高値の1129円を目処に上昇していく可能性もあります。

続いて月足です。

月足ベースでの、長期水準では、大底圏にあります。過去の株価水準や、月足のSRVを見るかぎり、底値圏であることは確かです。また5年平均の-30%ライン(水色)まで下落している点も、底値である可能性が高いといえます。

このように長期的に見るのであれば底値圏ですが、日足ベースでは下値切り下げと信用残の増加が懸念されます。ひとまず現時点で狙ってみるのも良いかと思われますが、再び下値を切り下げる可能性も踏まえつつ検討していただくのがよろしいかと思います。

 

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